子育て

怪我をした時どのように声をかけていますか?言葉がけ1つでお子さんの成長が大きく変わります

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子育てアドバイザーの河西です。皆さんは、お子さんが転んだり怪我をした時にどのように声をかけていますか?転んだ時の言葉がけがお子さんの成長を左右することがあります。
先ずは転んで痛かったことを受け止めましょう
お子さんが転んでしまった時、どんな言葉がけをしますか?子どもは痛みに非常に弱く、大人の助けを求めます。それは、痛かったことを慰めて欲しいという気持ちだけでなく、大人がそこでどのような反応を示してくれるのか確かめていることもあります。ここで「痛くない痛くない、大丈夫!」と声をかけてしまうと、この人は「理解してくれない人」と判断されてしまいます。痛かったことを「痛かったね。」と受け止めることで、子ども自身も認めてもらえたという安心感にもなります。その安心感は大切な情緒の安定にも繋がります。

言葉がけ次第で我慢する子を作り出す
先ほども述べましたが、「痛くない」という言葉は泣いている子への慰める言葉としてかけてしまいがちです。「些細な痛みにも強くなって欲しい」という願いがあるのはわかるのですが、実はその言葉が子どもに「痛み=我慢しなくてはいけない」と思わせてしまう原因の1つと言うことを知っていますか?転んで苦痛を感じている子に対して、「痛くない」という暗示をかけてしまうと、辛い時・苦しい時にSOSを出せない子どもに育ってしまう可能性もあります。それが、成長するにつれて「大人は助けてくれない」という考え方に変わり、身体だけではなく心の痛みも我慢する力をつけてしまうのです。

回避の仕方を教えていく
怪我をしてしまった時に、次に同じような怪我をさせないよう子どもに教えていくのも大切です。転んで怪我をしてしまうのであれば、手を出すことを教えていく。遊具やおもちゃの誤った使い方で怪我をしたのであれば正しい使い方を教えていきましょう。怪我をしてしまった子どもへ回避の仕方やどうしたら怪我をしないように過ごせるか一緒に考え、正しい答えを教えましょう。それは、生きていく上で親が子どもへ知恵を授けることにも繋がるでしょう。

子どもが小さな時は怪我をすると敏感に反応していたのが、次第にそれも薄れてしまいがちですが、子どもにとって痛みの度合いは全て同じです。先ずは痛みを受け止めて、お子さんの成長に合わせた対応をしていくことが大切です。
PHOTO/kunchan@


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