
今、何かと話題になっているキーワード。それが「自己肯定感」です。自己肯定感とは、そのものずばり、「自分を肯定する感覚」、つまり、自分自身を「大切な存在だ」と思える感覚を言います。
内閣府が10~20代の若者に行った調査によると、諸外国に比べ、日本では自身を肯定的にとらえている人・とらえられる人が、圧倒的に少ないことがわかっています。欧米では80%以上が「自分に満足している」と答えるのに対して日本では45%程度と低く、半数以上が「自分が嫌い」と、そう思ってしまっているといいます。
自己肯定感が低いと、自らを客観的にとらえることができなくなり、コミュニケーションがうまくできなくなったり、怒りやすくなったりと、マイナスな作用が強くなります。
「自分を好きになれない」
「自分を認められない」
「誰にもわかってもらえない」
「やる気が出ない」
「物事に意欲的に取り組めない」――
こうした思いを抱えたまま大人になり、社会に出たりママになったりしても、
「どうせ私なんか……」
「がんばっても無駄だし……」
と、マイナスに考えてしまい、物事を前向きにとらえることが出来なくなり、本来は幸せなはずの自分を見失ってしまうのです。
もしも今、あたながこのように、自分に不安を抱え、イライラしているならば……自己肯定感を高めるための改善トレーニングを行ってみましょう!
自己肯定感を高める方法
<1>「ありがとう」を素直に言うようにする
誰かに何かしてもらったとき、自己肯定感が低い人は「何か裏があるに違いない」と考えがちで、お礼を言えないことが多いといいます。こうした意識を改善するには、ほんのちょっとのことでも「ありがとう!」と意識して伝えるようにすることが大切です。素直に好意を受け取れるようになるだけで、自分自身を肯定する気持ちも湧いてきます。
<2>ほめ言葉を多用する
「かわいいね」「きれいだね」「すてきだね」――こうしたほめ言葉は、自分以外の誰かに向かって言うことで、自分自身に良い変化をもたらします。これは、脳がほめ言葉をそのままとらえ、自分自身に言われていると錯覚するためで、ほめ言葉を使えば使うほどより良い自分になれ、自分を好きになれる機会が増えるんです。
<3>都合の良い人をやめる!
自分に逆らわない人。意見や文句を言わない人。従順な人――誰だって、そうした“都合の良い人”に、そばにいてほしいと思うもの。自己肯定感が低い人は、“都合の良い人”になることで、夫や友達など周りの人をつなぎとめようとしてしまいます。でもそれは、自分自身のことを余計に嫌いにさせるだけ。あなた自身になんのメリットもありません。「これを言ったら、相手に嫌われるかも」と思っても、あなたが「言いたい」と思ったことであればきちんと伝えるべきなのです。心のキャッチボールが出来ない相手と一緒にいても、決して幸せにはなれません。いきなり行動に移すのは難しいかもしれませんが、少しずつ、自分の意見を言えるように努力してみてください。
上記3つを心掛ければ、少しずつ、自分を信じる感情が生まれてくるはず。
自己肯定感を高めることは、幸せな人生を送ることにもつながります。
悔いのない人生を送るために……まずはちょっとの勇気を持って、努力してみましょう!
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