携帯電話も財布も家の中に置いたままの状態で、当時2歳半だった娘に玄関の鍵をかけられ外へと閉め出されてしまった筆者(詳しくは前編にて)。
後編ではその状況をどのように打破したのかについて記したいと思います。
パニックに陥った筆者と娘を救ってくれたのは、心優しき隣人でした。
「あの…こういった場合ってどうすればいいんでしょうか…」。
パニックになるばかりで一向に解決策を見いだせない筆者は恥ずかしながら助けを求めた隣人に訊ねました。するとその男性は不動産屋へ合い鍵の有無を確認したり鍵のトラブルについても調べてくれて、業者に開けてもらうとしても到着するまでに時間がかかるうえに、料金も1万円近くかかると教えてくれました。
「あの、合い鍵がある実家まで行ってきてください。1時間くらいなら僕、時間があるので。ここで娘さんと会話をしながら待っていますから」。
本当にいいんですか?私は驚いて何度も聞きました。真夏の炎天下のもと、ドア越しにひたすら知らない子どもの相手をしてもらうというのは申し訳なさすぎて気が引けます。それでも男性は、娘さんのために早く鍵を取ってきてあげてください、と。その厚意に感謝して、実家へと向かいました。
運良く義母が在宅だったので無事鍵を受け取ることができ、急いで自宅へ。男性はその間、娘が一人ぼっちで不安になったり玄関から離れないよう、ずっと声をかけていてくれたようです。震える手で鍵を開け娘の顔を見た瞬間、安堵と申し訳なさとで涙が止まりませんでした。
何度もお礼を言う筆者に、「娘さん無事で本当によかったです」と笑顔で返してくれた男性には感謝してもしきれません。たまたま在宅だった隣人がとても優しい方で、本当に運が良かったな、と思います。
周りにも“閉め出し”をくらったママさんがいっぱい!
この体験を周りのママ友に話したところ、「私もあるある~!」という声が意外にも多く驚きました。ちょっとゴミを捨てに出て戻ったら玄関を閉められていた、ベランダで洗濯物を干していたら鍵をかけられてしまったなど、さまざまなヒヤッと体験が飛び出しました。
子どもに対する“まさかそんなことはしないだろう”という思いこみはとても怖いもの。
皆さんも筆者のような体験をしないよう、くれぐれも気を付けてください。
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