片づけと捨てるという行為は切っても切れない関係。片づけが苦手な方は、皆さん一様に「ものが捨てられないんです…」と顔を曇らせます。続くのは「もったいない」、「まだ使える」、「捨てることに罪悪感がある」などの言葉。今回はどうしてものが手放せないのか、また、それを乗り越えるにはどうすればいいか、そのヒントをお伝えします。
「捨てられない…」。筆者はすぐものを捨てられるほうなので、そんなふうに相談されることが多いのですが、悩んでいる方にはある共通点が見られます。それは、大概思いやりにあふれた、やさしい性格をしている人だということ。あの人がくれたのに、高かったのに、まだ壊れていないのに…。その言葉の裏には、言わば今の自分の気持ちよりもほかの誰か(過去の自分を含む)の気持ちを優先する性質と、もの自体に同情し、感情移入してしまう性質が見てとれます。
自分の性質を受け入れ、“もったいない”を多角的にとらえる
もう一度言います。ものを捨てられない皆さんはやさしい人です。なので、捨てられないから、片づけられないからと言って落ち込む必要は1ミリもありません。ただ、自分にはそういう性質があるんだなと受け入れた上で、視点を少し変えてみましょう。“もったいない”という言葉をあらゆる角度から見てみるのです。
ものを捨てるのが苦手な人は、まだまだ使える状態なのにサヨナラすることを“もったいない”と言いますが、もったいないのはものを捨てることだけを指すのでしょうか?筆者は違うと考えています。ずっと使わないのにものを置いておくと、そのスペースにかかる家賃がもったいないし、ものがいざというときに見つからなくて、また同じものを買ってしまうのももったいないし、大々的な片づけや探しものにあてる時間がもったいないし、何より片づかない部屋を見て、気分が憂鬱になったり、イライラしてしまうのが、いちばんもったいない。このように実は不要なものをずっと置いておくだけで、いろんなもったいないことが起きてしまっているんですね。
さて、続きは【後編】で。“もったいない”に振り回されず、快適な暮らしを送るためのさらなる考え方のヒントをお伝えします。
