
毎年必ずお世話になる、日焼け止め製品。もったいないから……と、去年モノを使っている人、いませんか?
実際のところ、昨年の使い残しの日焼け止めは、効果があるのか、それとも肌に良くないのか……調べてみました!
日焼け止めクリームやジェルなどに、製造日や使用期限が記載されていなくて、「これ、どうすればいいの?」「いつまで使えるの?」なんて、不安になったことがある人も多いことでしょう。
記載されていない理由は、「薬機法(医薬品医療機器等法)」(旧くは『薬事法』と呼ばれ、2014年に名前が変わりました)という法律の規定によります。製造から3年以上品質が保持される化粧品については、製造日や使用期限を表示しなくてもよいことになっており、そのため、期限の表示がなされていないのです。
ですから、日焼け止めは未開封であれば、購入してから2~3年程度は問題なく使えると思って大丈夫です。
開封したら、1シーズンで使い切って!
では、開封してしまった場合はどうなのでしょうか。
調べてみたところ、メーカーのほとんどが「ワンシーズンで使い切る」ことを推奨しています。これは、開封してしまうと空気が入り、酸化や菌の繁殖が始まるため。
とくに日焼け止めは、その性質上、アルコール分が含まれている場合がほとんどです。古い日焼け止めはアルコールが揮発してしまっていて、中身が変質していることが考えられます(ニオイが変わっている場合は、変質しています)。変質してしまった日焼け止めを使ってしまうと、肌に負担がかかってしまうので要注意です!
チューブ入りのものや、無添加のものは1~3ヶ月を目安に!
直接肌の上に出すチューブタイプの日焼け止めや、防腐剤無添加のものは、ボトルタイプのものより劣化が早くなります。できれば1ヶ月以内に、長くても3ヶ月程度をめどに、使い切るようにしましょう。もったいない!と思わずに済むよう、できるだけ小さなチューブのものを使うようにするのがコツです。
冷蔵庫で保管はアリ?ナシ?
菌の繁殖を防ぐために、冷蔵庫に入れて保管している……なんて方もいるかもしれませんが、日焼け止めにおいて、それは逆効果。原料に油分が使用されている場合が多く、冷蔵庫に入れてしまうと水と分離してしまい、使用感が変わってしまいます。また、冷蔵庫に入れておいたからとって、使用期限が延びることはありませんので、冷蔵庫に入れるのはやめましょう。
使用期限さえ守れば、高温多湿を避けられる場所での、常温保管で問題ありません。ただし、使う際はできるだけ、口の部分を肌に触れさせないよう注意し、菌や皮脂が容器内に入るのを防ぎましょう。また、液ダレをそのまま放っておくと、酸化が進んでしまうことも。使用後はティッシュ等でふき取り、清潔に保つようにすると、次回も安心して使えます。
そろそろ紫外線の強くなってくる季節。日焼け止めを正しく使って、きれいな肌をキープしましょう!
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