食&レシピ

日本の天然水は本当に安全?実は水道水のほうが安心……なんてことも!?

Fotolia_108864815_Subscription_Monthly_M.jpg

東北大地震による原発事故から、ミネラルウォーター神話がよみがえった日本。水道水の危険を訴える人も多いようですが、本当に「天然水」が安全で、「水道水」が危険なのでしょうか。気になったので調べてみました!
日本の水道水には、厳しい水質基準が定められています
世界広しと言えども、蛇口をひねるだけで豊富に水が出てくる国は、日本しかありません。雨が多く、森が多く、インフラが整備されている日本では、いつでも水道水を飲むことができるのです。
そのため、日本の水道水は「水質基準に関する省令」という法律により、厳しい基準(WHOで定められた水質基準設定を基本として、生涯にわたって連続的に摂取をしても健康に影響が生じることのない品質を保っていること)が定められているので、死ぬまで毎日飲み続けたとしても、まったく問題はないのです。
たまに「東京の水はマズイ」という人もいますが、現在ではそんなことはまったくありません。現に、東京都水道局が水道水とミネラルウォーターを飲み比べるイベントを行った際、ほぼ半数の人が水道水のほうがおいしいと答えているのです。

では、いまだ「水道水はダメだ」と思われているのはなぜでしょう?
残留塩素がよく問題視されますが、現在ではオゾンによる殺菌が主流となり、塩素による害はそこまで気にならなくなってきました。
しかし問題はあります。1980年代後半まで、水道水を各戸に配分する給水管には、金属製(鉛)のものが使われていました。この給水管が腐食し、鉛成分が水に溶けだして、水が汚染されてしまっていることが、水道水をまずくしている一因になっているのです。2016年アメリカで、鉛が溶けだした水道水が「知能指数が低くなり、髪が抜ける原因になっている」として問題になりました。日本における「給水管が鉛である」というレベルでは、そこまでの影響はないでしょうが、やはり味に影響するのは問題です。もしも「ウチの水道水、美味しくない!」と思うのであれば、すぐにでも給水管を取り替えることをおすすめします。

ミネラルウォーターにも、危険は潜んでいます
ミネラルウォーターには「ナチュラルウォーター」「ナチュラルミネラルウォーター」「ミネラルウォーター」「ボトルドウォーター」の4種類があります。一般的に発売されているものの多くは「ナチュラルミネラルウォーター」で、特定の水源から採水した地下水を、沈殿・濾過・加熱殺菌処理“していない”ものがペットボトル等に詰められて売られています。
ミネラルウォーターという名前から、ミネラル成分を豊富に含んでいると間違える人も多いようですが、実はほとんど含まれていません。しかも……ここ、かなり問題だと思うのですが、ミネラルウォーターには、水道水のような厳しい基準が無く、チェック項目もわずかに18項目のみ。人体に影響するとされるヒ素やホウ素については、水道水より確実に甘いチェック基準しかありません。先ほど水道水で問題となった鉛も、実はミネラルウォーターのほうが多く含まれている……なんてこともあるのです。
そしてもうひとつ。水道水をただボトルに詰めただけだとしても「ミネラルウォーター」として販売出来てしまう……という、法の抜け穴があるのも怖いところなのです。

つまり、水質基準の面から見た安全性で言えば、圧倒的に水道水のほうが安全なのです。

飲み続けても健康被害が無いのが「水道水」
味を楽しむのが「ミネラルウォーター」

このように住み分けをし、ふたつをバランスよく使うことが、現代日本で“水”とともに生きるために必要になります。「水道水は飲んじゃダメ!」なんて一刀両断する前に、今一度、水について考え直してみてください。
PHOTO/Fotolia




LINE NEWS配信中。
友だち追加してね!

人気記事ランキング

    最近の記事