
5月~6月にかけて行われる家庭訪問。近年では、共働き世帯の増加から、夏休みに入ってから行われることもあるといいます。そこで、現役の小学校教諭から、家庭訪問の本音を聞き取り調査。「世間知らずな家庭」なんてレッテルを貼られたり「要注意家族」とみなされないために……準備しておくべきことや、マナーについて知っておきましょう!
近年、プライベートを大切にするという考え方から、家庭訪問時に先生が客間まで上がることは少なくなっているといいます。しかし、今回お話を伺った小学校教諭によると、生徒によっては、多少込み入った話をしたい……と思うこともあるのだそう。なので、あらかじめ保護者に配布されるプリント等に「玄関先でお話をさせていただきます」とお知らせがあった場合でも、「よろしければおあがりください」と声をかけるようにしましょう。
玄関先でやりとりをする場合に備えて用意しておきたいものは、
・座布団、またはクッション
・お茶(ぬるめのもの)
・お手拭き
・簡単につまめるお菓子(個包装のお菓子など)
です。基本的にお茶菓子などは断るとのことですが、何件も訪問するうちに小腹が空いてしまうこともあるのだとか。そうしたときにひとつふたつを受け取り、車の中でいただきながら、次の訪問先に向かいたい……というのが先生の本音のようです。
また、玄関先が狭い場合は、先生に立ったもらったまま応対してもらうことになると思います。その際は失礼にならないよう「お座りいただけず、申し訳ありません」と声をかけましょう。
室内に上がっていただくときは……
玄関先では話をしづらい場合や、込み入った内容でやや時間が長くなる場合は、客間や居間に先生を通します。どうしても場所が無い場合は、キッチンなど椅子がある場所へ通しましょう。
先生の本音を聞いたところ「上座、下座といったことは、気にする必要ありません」とのこと。それよりも、ありのままの家庭が見られるほうが、生徒を見守る上での判断材料になるのだそうです。
お茶、お茶菓子、お手拭きは玄関でのマナーと同様に準備しておきましょう。家に上がっていただく際は、スリッパの用意も忘れずに。真夏の家庭訪問や、徒歩や自転車での移動で汗をかいているようであれば、ホットタオルを差し入れするのも素敵な“おもてなし”になります。
こんな本音もありました!
「よろしければ、お手洗いをお使いください」――こんなひとことをもらえると、とても助かるとのこと。家庭訪問は車や自転車等で行うことが多く、学校を離れるためトイレに行ける機会がなかなか無いのだそう。だからといって自分から「トイレを貸してください」との言いにくいのが本音なのだとか。
また、先生からの質問にまったく答えず、自分が言いたいことだけをしゃべり続ける親や、制限時間があるのに質問攻めにしてくる親がまれにいて、対応に困ることがあるのだそう。どうしても聞きたいことがあればひとつふたつに絞りましょう。ほとんどの学校で、家庭訪問とは別に面談日が設けられていますので、質問等は面談時に行うようにしましょう。
家庭訪問は、子どもの実像をつかみ、親の育児方法や方針を、先生が感じ取る場になります。子どもに恥ずかしい思いをさせないためにも、最低限のマナーは覚えておきましょう!
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