梅雨の季節になると「ヘアスタイルが崩れる!」と、髪のコンディションが悪くなる人が続出。ヘアサロンでは一年に一番ストレートパーマをする人が多い季節です。パーマで矯正してしまうのも1つの方法ですが、シャンプーやドライヤーの工夫次第で広がる髪を予防することができます。今回は、自宅でできる湿気対策を紹介します。
乾燥を改善するシャンプーでまとまりのいい髪に

髪の内部の水分が少ないダメージヘアは、特に湿気の影響を受けて広がりやすいのでダメージを補修することが大切。
健康な髪の表面は、キューティクルといううろこ状の保護膜で守られていますが、カラーやパーマを繰り返すとキューティクルが剥がれてしまい、剥がれた部分から湿気の水分が髪の内部に入り込みます。乾燥した髪は、水分を吸収しやすくなっているのでより広がりやすい状況を作り出してしまっているのです。
この状態を改善するなら、まずは剥がれてしまったキューティクルを補修することが一番。シャンプーをシリコン入りのものに替えてみてください。
近ごろ市販のシャンプーでも、主流となりつつあるノンシリコンタイプのシャンプーですが、シリコンは指通りをよくするための人工的な保護膜を髪にまとわせます。これが毛穴に詰まってしまうと頭皮に良くないと言われていますが、髪のまとまりを考えるなら一概に悪いものではなく、むしろダメージヘアには欠かせない成分。洗いあがりを比べてみると違いが実感できるはずですよ!
頭皮環境が広がりの原因を作ってしまうことも

髪が広がってしまう原因がもうひとつあります。それは、湿度が上がることで汗をかき、皮脂の分泌が過剰になってしまうこと。頭皮の湿度が上がると、髪の根元が蒸れる環境になっているので必然的に髪が広がります。頭皮は毛穴が密集している部位なので、身体の中でも最も汗をかきやすいのです。
お風呂上りにドライヤーをかけた時、完全に乾かしたと思っても、時間が経つにつれて広がる…という経験はありませんか?それは、お風呂上りで暑い上に、ドライヤーの熱風で頭皮付近の温度が上昇し、さらに乾いた髪が保温効果となり、蒸れて汗をかくからです。
これはドライヤーのかけ方を、ちょっと工夫することで改善されます。いつものようにドライヤーをかけた後、冷風モードにして髪の根元付近を手櫛でとかしながら頭皮と髪を冷やします。冷やすことで、髪の表面のキューティクルもよりキュッと締まって、髪に湿気が付きにくくなります。
いつものやり方をちょっと変えることで改善できるので、毎年この季節に髪の広がりに悩む人はぜひ試してみてくださいね!
PHOTO/Fotolia