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なぜダメなの?【受動喫煙】が怖い理由

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2020年にオリンピック開催を迎える日本。世界有数の先進国でもある日本ですが、ひとつだけ、世界から大きく遅れていることがあります。それが「受動喫煙」対策です。
世界保健機構(WHO)のアサモア・バー事務局次長は、日本における受動喫煙の現状に驚き、日本を訪れた際に厚生労働省に対し、公共の場での禁煙を求める書面を提出するほど。
でもいったい、なぜ「受動喫煙」は「ダメ!」なのでしょう?
受動喫煙とは?
簡単に言えば、たばこを吸っている人自身が「吸い込んだり、口や鼻から吐き出す煙(主流煙)」と、「たばこそのものから出る煙(副流煙)」を、たばこを吸わない人が“自分の意思とは関係なく”吸ってしまうことです。
こうした「煙」に含まれる有害な物質を、知らず知らずのうちに体内に取り込んでしまうことが問題とされ、「間接喫煙」、「二次喫煙」とも言われています。

なにより注目してほしい問題は、たばこを吸っている本人より、いつの間にか受動喫煙してしまう人のほうが被害が大きい、ということ。厚生省によればこんなデータが上がっています。

<副流煙に含まれる有害物質>
・ジメチルニトロソアミン
 発がんの危険性を高める。主流煙の19~129倍量含まれるとされる。
・ホルムアルデヒド
 呼吸困難、結膜炎、咽頭炎、皮膚炎を発症。主流煙の6~121倍量含まれるとされる。
・ニコチン
 血圧を上昇させ、心臓に負担をかける。主流煙の2.8倍量含まれるとされる。
・タール
 発がんの危険性を高める、がんを進行させる。主流煙の3.4倍量含まれるとされる。
・一酸化炭素
 血液中の酸素の運搬を妨害。身体の働きを低下させる。主流煙の4.7倍量含まれるとされる。

このデータを見ただけでも、主流煙を吸っている喫煙者本人より、副流煙を吸ってしまう周りの人がいかに危険か、いかに恐ろしいか……わかりますよね。

子どもに大きな影響が……!
部屋で、リビングで、誰かひとりでもたばこを吸ってしまうと、その副流煙は、周りにいるすべての人が吸うことになってしまいます。脳卒中、肺がん、呼吸障害、喘息、動脈損傷、血栓などのリスクが高まり、妊娠中の女性であれば低出生体重児や、早産のリスクが高まります(壁や家具に染み付いた煙により、三次喫煙という被害も起こります)。

とくに気を付けたいのは子どもへの影響です。大人と同様に呼吸器系に影響が出るほか、中耳炎や喘息を悪化させたり、肺機能の低下により息切れしやすく疲れやすい状態になってしまいます。乳幼児突然死症候群(SIDS)との関連も明らかになってきていて、両親が喫煙者の場合、リスクが4.67倍に増えるとされています。子どもの前でたばこを吸うというのは、絶対にしてはいけない行為のひとつです。

どうやって受動喫煙のリスクを減らすべきか
「喫煙者には近寄らない」……これが一番です。というか、他に方法がありません。

禁煙席・喫煙席がエリアで分けられているだけのカフェやレストラン、喫煙可能な居酒屋には入らない。街中の喫煙エリアの周辺は避けて歩く――小さなお子さんを連れて出かける際は、こうした配慮を行いましょう。

家族の誰かが喫煙者であるならば、家の中で吸わせることは絶対にさせないようにしましょう。ちなみに、窓を閉めてベランダで吸ったとしても、隙間からしっかり入ってきてしまいます。上下左右の住人に受動喫煙させことにもなりますので、人気の無い路上や公園等で吸ってきてもらうのがベストです。さらに、喫煙した後30分は体内や服から有害物質が消えないと言われていますので、たばこを吸いに出たら、30分以上経ってから家に入るよう勧告することも忘れずに。歩きたばこ、路上での喫煙が禁止されているエリアに引っ越すのも、家族の健康を守る上でのテクニックになるでしょう。

手に持ったまま、灰皿などで放置されたまま――そんな煙(副流煙)を減らすことも、受動喫煙のリスクを下げることにつながります。もしもあなたが喫煙者であれば、出来る限り速やかにたばこを吸うようにし、煙が出る時間を減らすよう心掛けましょう。喫煙する人が身近にいる場合は「置きタバコはしないでね」と一声注意掛けしてあげることも大切ですよ。
PHOTO/Fotolia




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