
子どもの髪は、大人よりも伸びるスピードが早く「ついこないだカットしたのに、もう伸びてる!」と感じることはありませんか?特に前髪は伸びてくると、目にかかって気になるので、こまめにカットしてあげたい…。とはいえ、子どもは頻繁にヘアサロンに行くのを嫌がるし…と悩むパパとママ。そんな時は、おうちで気になるところをササっとカットしてあげましょう。今回は、元美容師の筆者が、おうちで子どもの前髪をカットする時のコツをお教えします!
カットに必要なのは、ハサミとコーム(櫛)、ヘアクリップです。サロンでは、まっすぐに切るハサミと、セニングと呼ばれる毛量を調整するスキバサミのおよそ2種類を使ってカットします。自宅でもまっすぐ切る用とスキバサミの2種類あると、カットデザインの幅が広がります。
ハサミですが、決してプロ用を購入する必要はありません。ただし、工作用のハサミは、刃の厚さが分厚く髪を切るのには向いていないので、ヘアカット用のハサミを用意しましょう。ドラッグストアや量販店で購入できます。
コームは、100円均一で購入したものでも構いませんが、子どもの髪を切るなら、目の細かいものを。ブラシやヘアセット用のもの(コームの先がとがっているもの)はカットには不向きです。コームの頭から先まで、目になっているものを選びましょう。
ケープは、ゴミ袋で代用しましょう。ゴミ袋の袋側の底に、頭が入るくらいの穴をあけて被ると、カットした髪が服につくのを防ぐことができます。
まっすぐにカットする基本的な方法
道具を用意し準備ができたら、早速切っていきます。
【切り進め方】
1.乾いた髪の状態で、前髪を頭のてっぺんから自然な生えグセに沿ってコームで整えます。
2.しっかり整えたら、前髪の真ん中を少しつまんで、切りたい長さにカットします。ここがポイントで、前髪は決して端から切り始めず、真ん中に切るガイドを作っておきます。こうすることで、左右のどちらかが短く切りすぎてしまう事を防ぎます。
3.2で決めたガイドを基準に、少しずつ横に切り進めます。端まで終えたら反対側も同じようにカットします。
4.少し離れて全体のバランスを確認し、少しずつ微調整します。パッツン前髪はここで完成です。
5.ナチュラルな毛先にしたい場合は、スキバサミを使います。スキバサミは必ず、毛先に対してハサミを縦にいれて少しずつ毛先をすいていきます。あまりやりすぎると毛先が無くなってしまうので、ちょっとずつ様子を見ながらカットしましょう。
慣れるまでは、ハサミの入れ方などに勇気がいると思いますが、上記のカット法は、ポイントさえ押さえればザンバラにはなりにくい切り方です。親の好みに髪をカットできるのは、子どもの時ならでは。ぜひ参考にしてみてくださいね。
PHOTO/Fotolia