
子どもを連れて動物園に行くと、その子どもの性格がよくでるように思います。筆者の息子は、気になる動物をじっくり何時間でも見たい派、一方、娘は色々な動物をまんべんなくあっさりと見たい派だからです。どちらにどの程度合わせて、どのように動くか。我が家の試行錯誤の結果、行き着いた動物園での過ごし方をお伝えしたいと思います。
子どもが二人とも小さかった時のことです。じっくり派の息子は、気になる動物を見つけると、ふらっといなくなる傾向がありました。小さい体でオリの前にしゃがみ込まれると、見つけづらく大変な思いをしました。一方、あっさり派の娘は、あちこちとチョロチョロするため、二人の位置を把握するのが困難な時が何度もありました。そこで助かったのが迷子札です。上野動物園では、かわいい迷子札を常に用意してあり、混雑時は積極的に配布しています。タイプの違うお子さんをお持ちの場合、必須アイテムとして持たせることをおすすめします。
じっくり派が小学生になったらある程度自由行動に
動物園において、筆者は「あっさり派と共に行動すべし」という結論に行き着きました。水族館や博物館のように順路がない動物園であっさり派の子どもに自由行動をさせると、動き回る分、当然リスクも増すからです。
我が家では、息子が小学校2年生になる頃までは、イライラする娘をなだめながら、じっくり派の息子に付き合っていましたが、その後は息子にある程度自由行動をさせ、娘に付き添うようにしました。
じっくり派の子どものメリット・デメリットをつかむ
動物園に入り、息子が気になる動物を見つけたら、携帯を持たせて困った場合の対処方法などを説明します。じっくり派の子どもは何事にもマイペースなことが多いため、社会性を持たせるべく「お昼は一緒に食べるから12時までだよ!」と言い聞かせることもポイントです。しかし、一度動物を見はじめると携帯にも出なくなるため、娘とグルグル園内を回った後は、大体息子を回収しに行きます。じっくり派の最大のメリットは、別れたポイントさえ押さえておけば、同じ場所にいることが多いということでしょう。
息子が高学年になった今では、別行動が定着していますが、成長とともに「そろそろお昼を食べる?」など連絡をくれるようになりました。どちらのタイプの子どもも思う存分楽しめる動物園になるとよいですね。
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