都内の区立小学校に通う息子が4年生の時、東京都を知る学習の一環で、八丈島について勉強しました。それ以来、八丈島行きを切に願った息子。夏休みを利用して行ってみたところ、子連れ旅行におすすめながら、意外と人に知られていない穴場スポットだと分かりました。羽田からひとっ飛びで行ける南国・八丈島の魅力をお伝えしたいと思います。
羽田空港から八丈島に向かう飛行機は、1日3本。離陸後は、わずか55分であっという間に到着できます。これは飛行機で寝ない・飽きやすいお子さんがいる場合、どれほど助けになるか分かりません。空港を出ると、目の前に島のシンボルである八丈富士が見え、南国ムードをアップさせる亜熱帯な木々が目に入ります。ところが、停まる車は全て品川ナンバー。この地が忘れてはならない東京都だということを思い出させてくれます。
島を一望できる牧場や海亀と会える透明度の高い海
八丈富士の中腹に、島を一望できる「ふれあい牧場」があります。山を下るなだらかな傾斜がある牧場では、美しい海と空と島名物のジャージー牛が見られます。時間を合わせると、八丈空港に飛行機が発着する様子も見ることができ、飛行機好きな子にはたまらない光景といえるでしょう。
また、海の透明度も高い八丈島。足がつかなくても底まではっきりと見えるため、深さが分からなくなるほどでした。シュノーケリングツアーに参加した息子は、待望の海亀を6匹も見られたとのこと。透明度が高いため、海亀が食事をしている様子や息つぎをしに行く様子まではっきり観察でき、大満足で帰ってきました。
夜は光るきのこを観察し、満天の星空を堪能する
八丈島の名物に「光るきのこ」があります。夏の間は、ほぼ毎日無料の観測会が行われていて、想像以上に光る姿と至近距離で見られる驚きとで大興奮でした。きのこが光る様子を見るために、真っ暗な森の中をガイドさんと共に歩くのですが、ふと夜空を見上げると、天の川まではっきりと見える満天の星空に驚きます。正直、不勉強なこともありますが、あまりの星の多さと大きさに、有名どころの北斗七星なども探すほどでした。
観光だけでなく、もちろん海の幸は何を食べてもおいしく、温泉まで湧いている八丈島。家族旅行の行き先候補として加えてみてはいかがでしょうか。