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愛らしいおばけ!せなけいこ「おばけえほん」シリーズから3選

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「ねないこ だれだ」を筆頭に、愛らしいおばけを描いたら右に出るものはいない絵本作家・せなけいこさん。せなさんのおばけに魅了されているうちに、せなさんがおばけばかりを描いた「おばけえほん」シリーズに出会いました。そのなかでも、タイトルからして惹き込まれずにはいられなかった3冊をご紹介します。
「おばけいしゃ」
のんきなお医者さんが、一つ目小僧を治療したことをきっかけに、次々とおばけの患者さんばかりを迎えていくお話。絵はちょっぴり生々しいのですが、それでもおばけたちが愛らしく感じられるのは、物語がハートフルだからです。みみずくに目玉をとられた一つ目小僧のために、戦いを挑んで傷つく天狗と人だま。それを治してあげるお医者さん。その後に登場するおばけの患者さんも「いどで かぜをひいて さむけのする ゆうれい」など、それじゃおばけの仕事ができないでしょ!と突っ込みたくなるような病状ばかりで、大人でもクスリと笑わずにはいられません。

「ばけねこになりたい」
「ばけねこになりたい猫なんているの!?」と思わずタイトルを二度見してしまった、ゆかいな絵本。小さくて悔しい思いばかりしている猫が、ばけねこを志して勉強します。そこで墓場に行ったら、ゆうれいに出会って、さらにかさばけも登場して……というお話。ばけねこの親分から手紙をもらって、ばけねこになるために励む猫の様子が愛らし過ぎます。ばけねこになるために、怖い顔の練習もするのですが、そのページの猫の顔真似をすると、子どもに大ウケですよ。

「はらぺこゆうれい」
「ゆうれいでも いろんなのが いますよ」という書き出しの通り、はらぺこのゆうれいが主人公。ちょっぴり情けないはらぺこゆうれいは、既存のゆうれいのイメージを覆してくれます。他の登場人物である、地獄の閻魔様や鬼も優しいキャラクターに描かれていてびっくり。いろいろな人間がいるように、恐ろしいと思われているものたちもいろいろなんだなあと思うと、親近感を覚えずにはいられません。そして最後は切ないような良かったような、衝撃の結末が!

愛らしいおばけを通して「おばけだからって全部が全部怖いわけじゃない!」と思えますし、そこには「つまらない固定概念に縛られるな」という人生において大切なメッセージも込められているように感じます。もちろん、ただただ笑いながら怖がりながら読むこともできる3冊ですので、読書の秋にいかがでしょうか?





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