
東京・新宿区で生まれ育った文豪・夏目漱石は、その後各地に居を構えますが、晩年の9年間はまた新宿区に戻り「漱石山房」と呼ばれる住居で過ごしました。
この「新宿区立漱石山房記念館」は、その「漱石山房」のあったまさにその場所に建てられた、夏目漱石にとって初の本格的な記念館。今年の9月24日にオープンしました。
文豪の記念館とはいえ、堅苦しい雰囲気ではなく、子連れでも楽しく観られる明るくきれいな施設です。展示もわかりやすいので小学生以上のお子さんなら一緒に楽しめると思いますよ。
場所は、東京メトロ東西線の早稲田駅から徒歩10分ほどの住宅街。10月にオープンした「草間彌生美術館」(予約制)からは徒歩2,3分なので、合わせての訪問もおすすめです。

入館は有料ですが、1階の導入展示、漱石の本を読みながら休憩できるカフェ、図書室などまでは無料で入れます。

常設展では、「漱石山房」の書斎、客間・ベランダ回廊などを再現。
漱石とその作品世界、漱石を取り巻く人々、漱石と俳句、漱石と書画、などのテーマがグラフィックパネルや映像などで紹介されています。

そして、館内のあちこちにはこんな猫ちゃんが!

猫ちゃんは意外な場所に潜んでいます。またよく探すと他の動物もいるのでお子さんと一緒に探すのも楽しいですよ。
カフェも併設、隣には漱石公園
併設のカフェ「カフェ・ソウセキ」では、漱石が愛した祇園坊柿を使用した柿アイスクリームや漱石の小説に登場する空也のもなかなど、漱石ゆかりのスイーツもいただけます。
黒猫をあしらったてぬぐいなどの可愛いオリジナルグッズもあります。
カフェは入館しなくても利用できるので、お散歩の途中に寄るのも良いですね。

隣の漱石公園はこじんまりと落ち着く空間です。
また、同館の周辺には漱石ゆかりの場所や記念碑がたくさんあるので、まち歩きマップ「漱石の散歩道」を持って漱石散歩もおすすめです。
秋晴れの一日、文学気分のお出かけも良いと思いませんか?
新宿区立漱石山房記念館
【アクセス】東京都新宿区早稲田南町7
【料金】一般300円、小中学生100円
【開館時間】10:00〜18:00(入館は17:30まで)
【休館日】月曜日(休日の場合は直後の休日でない日)、年末年始(12月29日〜1月3日)
PHOTO/Maiko Kudo