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宮崎駿監督による映画化で話題!『君たちはどう生きるか』の魅力

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先日、宮崎駿監督が長編アニメーション映画に再び取り組むことが話題になりました。その題材となる『君たちはどう生きるか』。小説の内容そのものが映画化されるのではなく、「その本が主人公にとって大きな意味を持つ話」になるということでも関心を集めています。今回は、10代から『君たちはどう生きるか』を愛読している筆者が、その魅力をお伝えしたいと思います。
主人公が時に迷いながらも精神的に成長する姿を追う
物語の主人公は、コペル君というあだ名を持つ中学二年生。コペル君が通う学校には、家庭が貧しい子や頑固で熱血漢のお坊ちゃんなど様々な友達がいて、彼らと過ごす中で精神的に成長していくというストーリーです。時に迷うコペル君を導く役として登場する「叔父さん」が物語を深める要素となっていて、叔父さんがコペル君に向けて書く「おじさんnote」は、いつ読んでも新しい発見があります。

コペル君の成長を通して語られる普遍的な倫理観
少年のための倫理の本、というテーマで書かれたこの物語は、なんと戦前である1937年に書き上げられています。「貧しい者を理不尽に差別する愚かさ」や「自分の弱さゆえに過ちを犯してしまったことをどのように受け止めるか」という現代にも通じる多くの問題を、コペル君自身が悩みもがきながら自分なりの答えを出していく過程には、いつの時代にも通じる倫理観が見られ、その普遍的な価値にホッと安堵する気持ちになれます。

ママが読むなら「おじさんnote」を中心に
親子でこの小説を読む場合、お子さんが小学生ならば各回の「おじさんnote」の手前まででよいと思います。コペル君が、日常の中で起こる事件をどのように乗り越えていくかが学びとともにお説教臭くない文章で描かれていて、面白く読み進められます。ママも一緒に読む場合は、ぜひ「おじさんnote」を読み深めてみて下さい。情報氾濫社会の中で子育てをしていると、路頭に迷うような気持ちになる時がありますが、そういう時こそ、この小説を読んでみてはいかがでしょうか。物語のラストの一文は、思わず背筋が伸びるほど秀逸です。

戦前に書かれた作品が、2017年の今年に漫画化され、映画化も発表になるという偶然に驚かされます。きっと現代にこそ必要な道しるべが記されているのかもしれませんね。

君たちはどう生きるか (岩波文庫) -
君たちはどう生きるか (岩波文庫) -




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