華やかに見えるアーティストも、ステージを降りれば奮闘する一人の女性――そんな生きざまが刻まれた、明日への力を与えてくれる本をご紹介します。筆者とライター・上野三樹さんが聞き手と執筆を務めた「WOMAN 女性アーティスト6人が語る、恋愛、家族、そして音楽」です。悩んだ時に道を切り開いてくれる金言が詰まっています。
登場アーティストは、阿部真央、坂本美雨、渡辺敦子(PRINCESS PRINCESS)、ノマアキコ(トーキョーキラー、PIGGY BANKS、ex.GO!GO!7188)、JILL(PERSONZ)、MINMIという6人。20代~50代と世代も幅広く、ジャンルも様々。共通点は「女性アーティスト」というところだけです。
若くしてシングルマザーの道を歩み、たくましく歌い続けている阿部真央。世界的アーティストの両親から生まれ、今は自身が母となった坂本美雨。ガールズバンドのパイオニアのリーダーとして活躍し、今は学校の講師として子どもの未来を切り開いている渡辺敦子。東京から夫婦の地元・鹿児島へ舞い戻り、子育てをしながら音楽活動をしているノマアキコ。バンドメンバーでもある夫と二人三脚で、音楽と家庭を両立してきたJILL。三人の子どもを育てるシングルマザーでありながら、アーティストとしてもパワフルに立ち回り続けているMINMI……。
その半生から見えてくる、生き方のヒント
それぞれが、生い立ちから今に至るまでの道のりを語り尽くしています。音楽への目覚めやアーティストとしての歴史はもちろん、育った家庭や自身の母親について、アーティストデビュー前夜の学生時代の話、アーティスト活動をはじめてからの恋愛、結婚への決意、妊娠中のアーティスト活動、育児とアーティスト活動との両立、離婚など人生の岐路での決断についてまで……。アーティストならではのドラマティックなエピソードや、名曲にまつわる秘話が明かされた「アーティストブック」という側面もあるのですが、それだけではなく、私たちの日常と変わらない生活感に満ちたエピソードや、いち個人としての生き方も知ることができる本になっています。
彼女たちの恋愛観や結婚観や子育て論を、自分自身と照らし合わせてみることで、何か見えてくるものがあるかもしれません。さらに、それらと結び付いた音楽観を読み解くと、彼女たちが生み出してきた音楽が、もっと説得力をもって深く心に響いてくるはずです。
いかがでしょうか。仕事に育児に忙しい人でも、ちょっぴり空いた時間にページをめくれば、ばっちり「効いてくる」はずです。ぜひ、彼女たちの楽曲を聴きながら読んでみてくださいね!

WOMAN 女性アーティスト6人が語る、恋愛、家族、そして音楽 -
