心に響く！泣ける！辻村深月さんの小説おすすめ3選

【かがみの孤城】
泣ける！感動する！と読んだ人の満足度が高いこの作品は、TV番組でも紹介され話題になりました。
学校に居場所がなく閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が輝き出します。その鏡をくぐり抜けてみるとそこには不思議な建物があり、こころと同じような境遇の7人が集められていて…。
なぜこの場所にこの7人が集められたのか、それが明らかになっていく終盤では色々な感情がごちゃ混ぜになり、思わず泣いてしまいました。
1度読み始めたら止まらず、一気に物語の最後まで駆け抜けてしまいます。

かがみの孤城 （一般書） [ 辻村　深月 ] - 楽天ブックス

【スロウハイツの神様(上)・(下)】
アパート[スロウハイツ]に集まったクリエイター達。お互いを刺激し合い、楽しく平和な共同生活を送っていた6人だったが、空室だった201号室に新しい住人を迎えたことにより不穏な空気が漂い始めます。

出てくるキャラクターがそれぞれとても魅力的！上巻で張られたいくつもの伏線を下巻で全て綺麗に回収していくという計算し尽くされた辻村節にひたすら圧倒されます。読書の楽しさを見出すことのできる素晴らしい作品。

スロウハイツの神様（上） （講談社文庫） [ 辻村深月 ] - 楽天ブックス

【オーダーメイド殺人クラブ】
クラスで上位の女子グループに属する“リア充”・小林アンが、同じクラスの冴えない“昆虫系男子”・徳川に「私を殺してほしい」と依頼する。2人が企てる殺人計画の結末は…？

思春期の複雑な心情や友人関係におけるヒエラルキーが描かれていて、自分の学生時代を思い出したり重ねたりしながら読むのはもちろんのこと、いずれは思春期に突入する小さな子どもを持つ母としても色々と考えさせられました。
とても清々しい結末で、すっきりとした気分で読み終えることができます。

オーダーメイド殺人クラブ [ 辻村深月 ] - 楽天ブックス


“読んで終わり”ではなく読了後もその世界にいつまでも浸っていたいような、時間が経っても気付くとその物語を自然と想ってしまっているような、そんな素晴らしい“じんわり感”を残してくれる辻村深月さんの作品。1冊読めばきっと他の作品も読んでみたくなりますよ。