
「家族で山登りをしてみよう」という夫の提案で、先日初めて家族で登山をしました。7歳と4歳の子どもも自分の足で登れる関東圏の山をネットなどでリサーチし、その結果、千葉県の鋸南町と富津市の境にある鋸山に決めました。
おすすめのスポットや、実際に行ってみてどうだったかなどを詳しく紹介したいと思います。
鋸山は都心から車で約1時間ほどの場所に位置する観光地。登山コースはいくつかあり、ロープウェイで山頂付近まで一気に登ることもできるので、赤ちゃんを抱っこしたママさんも見かけました。

我が家は登山自動車道を半分ほど登ったところにある、大仏口の駐車場(地図赤マル部分)に車を停めました。管理所で拝観料を払い(大人600円、4歳~12歳の子ども400円)、早速山へ入ります。大仏前参道を通り、まずはそのまま大仏広場へ。

で…でかい!!
それもそのはず、この鋸山の大仏、実は日本一の大きさなんです。

入口でもらった地図の裏には大きさの比較図が。有名な奈良や鎌倉の大仏と比べても圧倒的な大きさ!
初めて見る大仏さまに子ども達も大興奮。細かなパーツに注目してみたり、お願い事をしたりと何やら忙しそうでした。
ここからが山登り本番!
大仏さまを拝んだら、早速登山スタート。

このような石段をひたすら登っていきます。きちんと整備されていて足場の悪いところはあまりないので子ども達にも優しい! 7歳のお姉ちゃんはともかく、4歳の息子は途中で音を上げるかな…と心配していたのですが、疲れた様子も見せず楽しみながら登っていました。
山頂に到着!
頂上に着き、そこからの景色を目にしたら一気に疲れも吹き飛びます。

眼下に広がる大自然。子ども達はまだ景色を楽しむことのできる年齢ではないかな、と思っていましたが「海だ~!」「気持ちいい!」としばらく柵にへばりついて飽きずに眺めていました。
そして鋸山の山頂には絶景スポットがあります。その名も【地獄のぞき】!
岩壁から一部が突き出していて、その先端まで行けるようになっているんです。高所恐怖症ぎみの筆者にとってそこは絶景スポットではなく絶叫スポットなので、もちろん待機。夫と子ども達は地獄のぞきを体験していましたが、「怖い!怖い!」と号泣しているお子さまも見かけました。
下山ルートにも見どころがいっぱい!
頂上をひとしきり楽しんだらお次は下山。鋸山は日本一の大仏の他に、“百尺観音”も有名なんです。

こちらも大きい!
航海、航空、陸上交通の安全を守る本尊として崇められているそう。
そのあとは千五百羅漢道を歩きます。

鋸山にはなんと1,553体もの羅漢像があるそうで、7歳のお姉ちゃんは何度も足を止めては興味深そうに1体1体の表情を眺めていました。
下山ルートでは観音様や羅漢像だけでなく、ジブリの映画の世界のような神秘的な山の様子を楽しむこともできました。
さまざまなスポットをゆっくりと見て回り、2時間ほどで終えた鋸山登山。
延々と続く石段に苦戦して登るのに1時間ほどかかったイメージでしたが、実際頂上までの道のりは30分弱ほどだったようで驚きました。
新鮮な魚介類が食べられる漁協直営の食堂[ばんや]やTV番組でも取り上げられた有名店[さすけ食堂]など、鋸山の近辺にはグルメスポットも豊富!
絶景も食も欲張りに楽しめる鋸山で、家族の素敵な思い出を作ってみませんか?
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