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どんなことがNG? 「お見舞い」の基本マナー

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家族や友人の不意の入院。お見舞いに行くとき、あなたはどんなことに気を付けていますか? 病室に顔を出し、相手を励ますことがお見舞いの一番の目的ですが、やってはいけないマナーもたくさん存在します。さっそく、OKマナー・NGマナーをチェックしてみましょう。


お見舞いに行ってもいいかどうか、まずは確認を忘れずに!
まず、お見舞いに行く前に必ずしなければいけないのは、お見舞いに行っても大丈夫かどうかの確認です。状態が悪くてICUに入っていたり、家族以外の人との面会が禁止されている場合がありますので、必ず、見舞う相手の親族に連絡し、お見舞いに行くことが可能かどうか聞きましょう。
お見舞いに行く時期は、手術が伴う入院の場合は手術後3日程度置き、容体が安定してから。手術が伴わない場合は、入院して4~5日ほど経過してから行くようにします。また、お見舞いが可能な時間帯は、症状や、病院の規則によって変わります。お見舞い出来る時間も、親族に事前に必ず確認しましょう。

お見舞いに行ったら、ナースセンターにある名簿に記載をし、病室を訪ねます。個室の場合はそこまで気兼ねすることはありませんが、大部屋である場合は、話題や声の大きさに要注意。症状にもよりますが、相手から望まれない限りは15分~20分ほどでお暇するのがマナーです(寂しいから長くいてほしい、と相手が要求する場合は、できるだけお願いを聞いてあげましょう。入院を経験された方ならわかると思いますが、入院中は何かと心細いものです)。

子ども連れはNG。お見舞い時のエチケットはコチラ
お見舞いに行く病院には、様々な人が入院しています。たとえ相手の症状が骨折だけだったとしても、病院内には感染症を患っている人もいるかもしれませんので、中学生未満の子どもは、なるべく連れていかないようにしましょう(見舞い対象が親族で、子どもに会いたがった場合は別です)。
また、服装はできるだけ、柔らかい色合いの服を選ぶのがコツ。死や葬式を連想させる黒い服は避けるようにしましょう。

お見舞い時に花束やお菓子を持参する人も見受けられますが、花はアレルギーの問題があり、病室内への持ち込みを禁止している病院が増えています。また、お菓子に関しても、食事制限があるので、出来るだけ避けたほうがいいでしょう。様々な面から見ても、お見舞いに持参する品として、最も喜ばれる&便利なのは「お見舞い金」です。金額は、親族であれば1万円、仲の良い友人であれば5000円、知人程度の関係であれば3000円でいいでしょう。手渡す際には「お返しは必要ありません。入院に役立ててください」と告げると、さらにスマートです。

自分より年上・目上の人に見舞金を渡すのは「失礼」とする場合もありますが、入院中は、冷蔵庫に入れておくドリンクやTVカードなど、何かと小金が入用になります。「人生の先輩にお金をお渡しするのは失礼に当たるかもしれませんが、これでTVを楽しんだり、お好きな飲み物を楽しんでください」と一言添えて渡すようにすれば問題ありません。

どうしても何か物を贈りたい……というのであれば、柔らかい肌触りのタオルやパジャマ、脱ぎ着がしやすいシャツなどが喜ばれます。また、入院中にお見舞いに行けなかった場合は、「退院祝い」として、お見舞いと同様の金額を贈りましょう。

お見舞いに来てもらったら……?
あなた自身やあなたの家族が入院し、相手からお見舞いの品やお金をもらった場合は、退院後に「快気祝い」を贈ります。快気祝いの相場は3分の1程度が無難。置物など“後に残る”ものはNGなので、贈る相手に合わせ、お菓子や佃煮といった食品を選ぶといいでしょう。

入院中も入院後も、出来るだけ相手の手を煩わせないようにする。これがお見舞い時に最も必要な気配りです。また、お見舞いは義務ではありません。だからこそ、自己満足にならないように注意して出かけましょう。
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