メイク&スキンケア

ちゃんと塗れていないと効果は2/3!? 正しい日焼け止めの分量と塗り方

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紫外線量の多い季節はとくに、しっかりと塗りたい日焼け止め。きちんと塗ったはずなのに、なぜか日に焼けてしまった! ということも多いのではないでしょうか? 今回は、コスメコンシェルジュの筆者が、日焼け止めが持つ機能の効果を得ることのできる、正しい塗り方をご紹介します。

SPF、PA表記についておさらい!
日焼け止めを選ぶ時、効果の高さの指標となるのがSPFとPAの表記です。表皮にダメージを与え、炎症を起こす「UV-B」波を防ぐ効果の指標が「SPF」、そして真皮層に到達し、時間をかけて肌色を黒くするなどのダメージを与える「UB-A」波を防ぐ効果の指標が「PA」です。SPFは数値が大きいほど、PAは+の数が多いほどプロテクション効果が高くなります。最近では、近赤外線が紫外線のUV-A波よりも肌の奥に届いて肌の老化に関与しているとの研究結果も出ています。気になる方は、近赤外線を防止する効果を持っているかどうかも併せてチェックしてみてくださいね。

まずは塗る分量を見直して!
上記のSPFやPA表記のプロテクション効果は、肌1㎠に対して2mgを使用した場合のものです。多くの方は、必要量よりも少ない分量のみを塗布している傾向にあることが明らかになっています。適量の半分だけ塗ったときの効果は、適量を塗ったときに比べてその2/3の効果しかありません。適量の目安としては、顔全体のときはローションタイプ=1円玉硬貨2枚分、クリームタイプ=パール粒2個分になります。さらに、環境量では、この分量の二度塗りを推奨しています。最大限のプロテクト効果を得るためには、少し面倒でも適量を二度塗りするようにしましょう。

正しい日焼け止めの塗り方とは?
また、日焼け止めの効果を十分に得るためには塗り方も大切です。環境省が推奨する、効果を最大限に発揮する塗り方は次の通りです。
<顔>
1. 目安量の半分を額、鼻のあたま、両ほほ、あごに乗せ、全体にむらなくのばします。
2. 残りの半分をもう一度顔全体に塗ります。
3. これを二度繰り返します(=二度塗り)。
<ボディ>
1. ボトルの先を直接肌にあてます。
2. 直線を描くように直接塗っていきます。
3. らせんを描くようにのばしていきます。

2~3時間に1度は、塗り直しが必要です。塗り直しが難しい時は、より紫外線カット効果の維持力が高い「紫外線散乱剤配合」のものを使用するようにしましょう。対する「紫外線吸収剤配合」のものはジェルタイプ、そしてキープ力の高い「紫外線散乱剤配合」のものは乳液タイプのことが多いようです。成分に「酸化亜鉛」「酸化チタン」と表記されているものが「紫外線散乱剤配合」の日焼け止めなので、ぜひ参考にしてください。

せっかく塗る日焼け止め…。適量を正しく塗るようにして、太陽光によるお肌のダメージを効果的に防ぎ、アウトドアの楽しい季節を満喫したいですね。
PHOTO/Fotolia

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