
食べ物を食べる際、ダイエットのため、健康のために、気を付けたいのが「食べる順番」です。しかし、日本には古来からのマナーもあります。それぞれどの順番で食べればいいのでしょう?
ゴージャスにお刺身が盛られた盛り合わせ。これをいただくときは、
①白身魚
②貝類
③赤身魚
の順でいただくのがテッパン。これは、魚の繊細な味わいを引きたてる「刺身」という食べ方を、より美味しくいただくためのルールのようなもの。
日本料理屋などでは基本的に、刺身が盛られたお皿の左手前から反時計周りに、淡白なものから濃厚なものと、順番に並んでいますので、この「左手前から反時計周り」を覚えておくと間違いないでしょう。
汁物から最初に手を付ける。これは正しいマナー
近年、ダイエットのためにと、サラダから食べ始めてしまう人が多いようですが、会食の席などではマナー違反となるので注意しましょう。一番最初に手を付けるべきは、汁物(お椀やみそ汁)なのですが、実は、こうした汁物を先に取ることは、ダイエットのためにも有効に働きます。温かい汁物で腸内が整い、水分をお腹に入れることで満腹感を感じやすくなるのがその理由。いきなり冷たいサラダを体内に入れるより、よほどダイエット効果が高くなりますので、正しいマナーを実践しましょう。
同様に、温かい物をまず体内に入れることは、健康面において欠かせないオキテでもあります。
①汁物
②温野菜
③刺身など冷たいもの
④肉類
⑤炭水化物
の順になるようにバランスを見ながらいただくことが、健康づくりの第一歩です!
果物はいつ食べる?
定食を注文すると、小鉢にちょこんと、イチゴやみかん、リンゴが載っていることがありますよね。これらフルーツは「デザート」として考え、最後に食べる人が多いのではないでしょうか。しかし、フルーツには食物繊維が多く含まれるため、野菜と同様に、炭水化物を食べる前に摂取したほうが効果が高いといわれています。
また、ヨーグルトを食べる場合は食後がマスト。乳酸菌やビフィズス菌は胃酸に弱く、食前や空腹時に食べてしまうと、有用な菌のほとんどが死滅してしまうので意味がなくなってしまいます。どうしてもおやつにヨーグルトが食べたい! という場合は、食前に白湯をコップ1杯飲み、胃酸を薄めてから食べるようにしてください。
古くから伝わる食事のマナーは、実は身体にとって優しいものだったりします。好きなものを最初にバクバク食べてしまったり、ダイエットのため……とばかりに冷たい生野菜を先に食べるのは、身体にとって悪い積み重ねが続くばかり。正しい食べ順を覚え、正しい食生活を実践しましょう。