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母という立場だからこそグッとくる、おすすめの家族小説3選

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これまでもさまざまなカテゴリーのおすすめ小説をmammemoにて紹介してきた筆者ですが、今回は家族モノをピックアップ。“母親”という立場に身を置いている人にとっては特に考えさせられる3作品を集めてみました。

【朝が来る】辻村深月
親子3人で幸せな日常を送っていた栗原家の元に突然かかってきた電話。受話器の向こうの女は「私が生んだ子どもを返してほしい」と告げてきて…。
不妊で悩み、特別養子縁組で子どもを迎えた夫婦と、その子どもの産みの親の話。血の繋がりとは何なのか、親になるとはどういうことなのかを問いかけるヒューマンストーリーです。
望まれない妊娠をしてしまった中学生の未熟さ故の転落劇の部分は読んでいて辛かったけれど、娘を持つ身としても色々と考えさせられた1冊です。
朝が来る [ 辻村深月 ] - 楽天ブックス
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【水やりはいつも深夜だけど】窪美澄
はたから見れば普通の幸せそうに見える家族でも、実はそれぞれがさまざまな問題やしがらみ、悩みを抱えていたりするもの。
この小説は同じ幼稚園へ子どもを通わせている、そんな5つの家族の日常を切り取った短編集。繊細な描写がリアルな家族像を映し出していて、つい登場人物に自分を重ねてしまいます。どれも希望をちらつかせた終わり方なので読後感は爽やか。

夫目線の話もあるので、パパさんにもおすすめです!
水やりはいつも深夜だけど (角川文庫) [ 窪 美澄 ] - 楽天ブックス
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【空中庭園】角田光代
京橋家は“何ごともつつみかくさず”というルールのもとに暮らしている。しかし実は家族それぞれに闇をはらんだ秘密があって…。
物語の語り手が高校生の娘→父親→母親→祖母→夫の愛人→中学生の息子と変わっていく連作短編集。表面上は仲の良い家族を演じながらも実際は脆く今にも崩れそうな関係の京橋家の行く末が気になり、一気読みしてしまいます。
“家族”って一体何なんだろう? 1番近くに居る存在だけど、灯台下暗し、近いからこそ実は見えていない部分がもしかしたら沢山あるものなのかも…と思ってしまいます。
空中庭園 (文春文庫) [ 角田光代 ] - 楽天ブックス
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自分の置かれている環境によっても小説の好みは自然と変わっていくもの。昔は主人公が自分と同年代の若者の話やミステリーなどを好んでいた筆者も、今では家族モノが心に響くようになりました。
共感したり、考えさせられたり、じわっときたり…。読んだ人の心の中にきちんと“何か”を残してくれる上記の3作品、是非読んでみてください。

PHOTO/Fotolia


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