至るところにあり、身近な存在である図書館。そんななかでも、東京都中野区にある「東京子ども図書館」は、貴重な「子どものための図書館」です。絵本が好きな子どもにとっては、きっとパラダイス! 足を運んでみてはいかがでしょうか?
「東京子ども図書館」は、公益財団法人。元々は、1950年代から60年代にかけて、東京都内4ヶ所ではじめられた家庭文庫が母体になっている、歴史ある私立の図書館です。
子どものための蔵書が約8,000冊ある「児童室」には、絵本や児童書として名高いものがずらり。読みたい本、読ませたい本……とにかく子ども向けの本しかないのです。乳幼児向けの絵本から、小学生向け、さらに中高生向けと思える本まで揃っており、ママも「この本、あの頃に読んだ!」という記憶が蘇ってくるかしれません。見やすくディスプレイされているので、我が子も様々な年齢向けの本の表紙を、興味深そうに眺めていました。
なお、絵本を読めるだけではなく、毎週水曜日と第2・4土曜日には「おはなしのじかん」、第1・3土曜日には「わらべうたの会」があります。筆者親子が行ったときは、ちょうど「わらべうたの会」の真っただ中で、建物のなかにほのぼのとわらべうたが響き渡っていました。
建物そのものも、絵本から飛び出してきたみたい!
小さな子ども向けのスペースもあり、仕切られているだけではなく、手作りのカラフルなラグが敷かれていて、靴を脱いでくつろぐことができます。まだ歩けない赤ちゃんも安心です。
建物そのものも、とっても落ち着く雰囲気。温かみのある木やレンガが使われており、ステンドグラスがあしらわれた窓もあり、まさしく絵本から飛び出してきたおうちのように思えました。季節のディスプレイもかわいらしく、筆者親子が足を運んだ4月には、鯉のぼりや兜が飾ってありました。
すべてにおいて、子どもと本が親しめる環境が整っている「東京子ども図書館」。子どもと一緒に、ゆったりとした時間を過ごすには最適の場所です!