
本格的な夏が近づいてくると、「ああ、暑中見舞いの季節だなぁ」なんて感じること、ありますよね。ではこの「暑中見舞い」、いつ頃出すのが正解で、「残暑見舞い」に変わるのはいつなのでしょうか?
暑中見舞いの「暑中」とは、1年の間でいちばん暑さが厳しい時期を指します。暦の上では、「夏の土用」(7月19~20日頃から立秋まで)の時期を指し、「暑中見舞い」の手紙やはがきを送るのが一般的です。
しかし、タテに長い日本列島では、暑さのピークが訪れる時期は様々です。そのため、梅雨空けから暑中見舞いを用意する地方があったり、小暑(7月7日頃)から用意をしたり、という地方もあります。自分のエリアでは暑中見舞いを送る時期に入っていたとしても、相手の住むエリアではまだまだ梅雨明け前だった、なんてこともありますので、上に述べた「夏の土用」の時期に行うのがベストといえるでしょう。
手軽なのは、やはり「はがき」!
暑中見舞いの挨拶状は、相手の安否を気遣い、あなたが相手を想っている気持ち・心配している気持ちを伝えるものになります。遠くに住む親せきや友人、最近あまり会っていないけれど昔お世話になった人には、できるだけはがきを出しておきたいもの。毎年郵便局で売られる「かもめ~る」は、「くじ」が付いているので、はがきとともに、ちょっとした”お楽しみ”を届けることもできます。
昨年~今年にかけてお世話になった相手がいるのであれば、暑中見舞いはがきを出し、その後、お中元を贈るようにしましょう。親切にしてくれたことに対する礼を尽くすことは、社会人としては常識的なマナー。そうした「心」のやりとりは、必ずあなたにも還ってきます。
立秋を過ぎたら「残暑見舞い」に
二十四節季のひとつ「立秋(2018年は8月7日~23日)」がきたら、暑中見舞いではなく「残暑見舞い」を送ります。これは、暦の上で立秋が暑さの頂点とされ、翌日以降は「残暑」と呼ばれるようになるためです。暦の上では、この立秋から立冬(11月7日)の前日までが「秋」とされ、立秋はずばり、「秋のはじまりの日」に当たります。
暑中見舞いや残暑見舞いは、普段なかなか会えない人との、大切なコミュニケーションツールです。今年はひと手間かけて、愛情を込めたはがきを送ってみませんか?
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