
大人になるにつれてあまり意識をすることがなくなってしまう季節行事の1つ、七夕。筆者も幼い頃は短冊を書いて笹に飾った記憶があるものの、しばらくはそういった行事から遠ざかっていました。しかし子どもが生まれると再び触れる機会が自然と増えるものです。
そこで今回は3歳~6歳くらいのお子さまへの読み聞かせにぴったりの、七夕の日が待ち遠しくなる絵本を集めてみました。
七夕で使う大きな笹を探しに“さささらやぶ”を目指して出発した10匹のかえる達。おおざりがにに襲われるなど危険な目にもあいますが、みんなで力を合わせて困難を乗り越え、無事笹を持ち帰ります。
おおざりがにに追いかけられる場面は迫力満点! ラストのページはとても賑やかで、どのカエルもとても楽しそう。つい子どもと一緒になってページの隅々まで眺めてしまいます。

10ぴきのかえるのたなばたまつり (PHPにこにこえほん)
【たなばただいぼうけん】作・きむら ゆういち/絵・ながはま ひろし
七夕をテーマにした絵本はわりと難しい小学生向けのものも多いのですが、こちらは小さなお子さまでも楽しむことができる楽しいしかけ絵本です。
大事にしていた帽子が見付かりますように、と願ったねずみのちゅーたん。しかしその願いごとによって、ちゅーたんはまさかの宇宙旅行へと旅立つことになり…!?
裏表紙側の見返し部分には大人向けに七夕の由来を綴ったページも。七夕についてより深く知ることができます。
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【ほしにおねがい】作・武鹿 悦子/絵・新野 めぐみ
こちらは願いを叶える側が主人公のお話。
誰か1人の願いを叶えてあげないと1人前の星になれない、星の子。ある女の子・えりちゃんの[ねこのみーやがきっとかえってきますように]という願いを叶えてあげようと決めます。果たして星の子はえりちゃんの願いを叶え、無事に本物の星になることができるのでしょうか…?

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すっきり晴れることは滅多にないと言われている七夕。七夕の日に降る雨は、織姫と彦星が会えずに涙する、または会った後に別れることが惜しくて涙するなどの意味から[催涙雨(さいるいう)]と呼ばれているのだそう。
親である私達も絵本をきっかけに、こういった日本の季節行事を改めて見つめ直してみるのもいいですね。
PHOTO/Fotolia