
子どもの躾や家庭のルールというのは、基本的なことは同じかもしれませんが、それぞれの家庭によってその方法は様々でしょう。しかし、この方法はお国が変われば、また話は別です。例えば子どもに対する叱り方はどのように違うのか? また家庭内と公の場とではどのように叱るのか。日本とアメリカの場合、真逆の方法だったりすることがあります。今回はそんな違いについて徹底比較してみようと思います。
例えば、お食事の躾として「残さずに食べましょう」という暗黙のルール。こちらは世界共通ともいえるでしょうが、日本の場合だと「全部食べないと大きくなれないよ。」などと、なぜ食べなければいけないのかという理由を述べながら伝えるのが殆どです。しかし、アメリカの場合は、理由を語るのではなく 、「食べなくちゃダメ! 」などと直接的に伝えることが殆どだったりします。また、何かイタズラをした時や、悪いことをした時に反省をさせる方法として、アメリカでは「タイムアウト」といって一旦、指定した椅子などに座らせて反省の時間を設けることがあります。日本でもこれに似た方法がありますよね。日本の場合だと子どもの部屋に一人置いて“ しばらくの間” 反省させたりしませんか? アメリカの場合は、逆に親の目に見える範囲内で距離を置いて一人反省させるのですが、大抵の場合、“年齢× 分” (五歳なら五分) というように時間も決まっていたりします。
日米の叱り方を徹底比較【 お外編 】
例えば、子どもが大きな声で泣いている場合、日本では、「シーッ、シーッ!」 「ヨシヨシ」 などと言いながら、その場で何となく泣き止むのを待ちますよね。ところがアメリカのママは待ちません(笑)。大声で泣き止まない我が子はサッと抱き上げ、その場から立ち去ってどこか距離のある場所へ移動したり、車の中へ入ります。また何か悪いことをしてしまった我が子を見つけた時、日本のママの場合はとっさに「コラコラ! やめなさい! 」なんて大きな声で注意したりますよね。これがアメリカのママだと、通常よりも“低音” で「ちょっとこっちに来なさい」 と呼びつけ、淡々と今何をしたのか、何が悪いのかを語ります。しかも無表情で。いつもと違うママの表情と低音にただならぬ怖さを感じて、子どもも黙って聞くことが多いです(笑)。
どちらの叱り方もよし!
日本では、子どものペースに合わせて様子を見ながらゆったりと見守り、とにかく、待ってあげるというスタイル。逆にアメリカでは子どもに合わせるのではなく、まず親の権限を明確に主張し、決して親の弱みは見せないという直球スタイルです。全くもって真逆ですよね。
どちらのスタイルが良いかどうかというのではなく、その時の状況に応じて、またその子に合わせて、効果がありそうな形を試してみるのも良いかもしれません。今回の徹底比較が、ちょっとでも今後のママたちの育児の参考になりますように!
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