子育て

手のかかる子の方が良い!? その理由とは?

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夜泣きをする、人見知りが激しい、イヤイヤがすごい…我が子が手のかかる子だと、ママもグッタリですよね。対応に苦戦し、声を荒げてしまうということもあれば、別室で一旦頭を冷やすという人もいるでしょう。「あの子は手がかからなくていいな」なんて他人の子を羨んだり、「私が悪いのかも」と思い詰めてしまうこともありますよね。

実は、『手がかかる子の方が良い』といったら驚きませんか。今回は児童精神科医である佐々木正美先生のアドバイスをご紹介します。




どこかで子どもに思いきり手をかける時期がある
佐々木先生は「親はライフサイクルのどこかの時期で、一度は思いきり子どもに、心や手をかけなくてはならないのです」(『子どもへのまなざし』佐々木正美著 福音館書店)といいます。この話は、既に子育てを終えた世代からも聞く話です。

ある人は「上の子は小さい頃毎晩2時まで夜泣きをして大変だったけど、その後は育てやすかった。逆に下の子はよく寝たし、大人しくて手がかからない子だったけど、中学高校で少しグレて大変だった」と言いました。

人が育つ過程において、一度は親にじっくり手をかけてもらう必要があるのですね。親から十分に目を向け、手をかけ、心をかけてもらうことで、はじめて子どもは安心して自立できるようになるのでしょう。

手がかかる=手をかける
同著で佐々木先生は「親に手をかけさせる子どものほうが、いい子だと思うのです。そうした子は、親や保育者が愛情をかけてやる機会が多いということですから、長い目で見れば、本当は育てやすい子なのです」と言います。

小さな頃に、自分が泣けば抱っこしてくれたり、あの手この手であやしてくれたり、いろんな話をしてくる。そういった親子の関係が構築されてこそ、子どもは自他を信頼できるようになり、自立していくようになるのですね。

ただでさえワンオペ育児や共働きの多い現代ですから、子どもに手がかかるとママはイライラしてしまいますよね。しかし子どもの成長を願うなら、「手のかかる」時期の密な親子関係がとても重要だということがわかりました。息抜きをしながらこの時期と向き合っていきましょうね。
PHOTO/Fotolia



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