食&レシピ

プロが教える!暑い時期からのお弁当や作り置きの食中毒対策

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これからの高温多湿なシーズンは、何かと気をつけることが増えます。特に食事面は、気温の上昇と湿気で食中毒リスクが急上昇。実際、食中毒を引き起こす細菌の多くは高温多湿を好むので、梅雨の時期からその危険度はぐんと高まります。そこで今回は、食のプロである栄養士の先生がおすすめする、食中毒対策になる作り置きのおかずの保存法、調理法、お弁当の詰め方など、すぐにできるちょっとした工夫を紹介します!



作り置きは保存方法が肝心!
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昨年、家庭での作り置きカレーで食中毒が発生したニュースが話題となりました。食中毒の多くは飲食店で発生していますが、実は全体の10%は家庭内で発生しているそうです。時短料理に便利な作り置きも、この時期は要注意。まずは生鮮食品の保存から。肉や魚などの生鮮食品は、手早く冷蔵冷凍するのが基本です。また、保存バッグに入れ替えた場合、中にムダな空間があると、空気中の菌を取り込むリスクが高まるため、食材に合わせた、適正なサイズ選びがポイントです。「リード 新鮮保存バッグ」なら、サイズもS~LLと4サイズあるので、食材に合わせたサイズ選びが可能。抗菌加工フィルムなのも心強いですね。
それから、作り置きのおかずは、料理をアツアツのまま保存容器に入れるのは危険です。熱いまま入れると、保存容器内に水滴が発生し、菌を増殖させることになるからです。外気から守るために、ふんわりラップをかけ、しっかりと冷ましてから、密閉することが大切。また、容器内の空間を極力減らすため、中味をスカスカにさせない事も重要です。取り分ける際も端からとっていき、容器の中でかき混ぜないようにするのもポイントです。

お弁当の落とし穴は「ご飯」
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お弁当の食中毒対策で、見落としがちなのが、ご飯です。まず、ご飯をお弁当に詰めて冷ましながら、他のおかず作りに取り掛かるのが基本。ご飯が温かいままだと、お弁当箱の中が高温多湿になり菌を増殖させる原因となります。また、ご飯の上に梅干しを刻んで散りばめたり、炊飯時に、梅干を一粒入れて炊くのも効果的です。プロ技としては、お酢:水=1:1の水溶液に浸したキッチンペーパーで、お弁当箱を拭いてから料理を詰めると、お酢の静菌作用により菌の増殖を抑える効果が期待できます。

味付けと作り置きおかずの再加熱にもひと工夫!
梅雨から夏にかけて発生しやすい食中毒の菌の多くは、塩分や酸味を嫌う傾向が。なので、味を濃いめにしたり、酸味を活かした味がおすすめです。中濃ソースやケチャップにもお酢が入っているので、味付けに使うとバリエーションを持たせることができます。
また、作り置きしたおかずの再加熱は、100℃まで温度を上げることが大切。表面がクツクツするだけではまだ不完全。一部分の温度が高くなっているだけなので、かき混ぜて全体を煮立たせてください。味が濃くなるのが嫌な場合は、静菌作用のあるお酢やお酒を入れて再沸騰させるといいそうです。

細菌のリスクは、梅雨入りから残暑厳しい9月ごろまで高まるので、まだまだ気を緩めずしっかりとした予防策が必要です。細菌を体内に侵入させないための、ちょっとした工夫で家族の健康を守りましょう!



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