五節句のひとつである七夕に因んだ「七夕まつり」が各地で開催されています。古都・京都では、旧暦である8月に「京の七夕」を開催。今年の夏休みは、子どもたちと京都で夕涼みを楽しんでみませんか?

織姫と彦星が一年に一度だけ天の川で再会すると伝えられている七夕伝説。七夕には、笹の葉に願いを込めた短冊を飾るという古くからの習わしがありますが、「京の七夕」はそんな七夕の意義や云われを大切にしたイベントで、京都の夏の風物詩となっています。
長い歴史があり、「千年の都」とも呼ばれる京都は、日本でも有数の伝統産業が盛んな街。イベントでは、伝統産業の周知や和装振興などにも力を入れ、古都・京都ならではの趣向を凝らした演出が盛り込まれています。
京都らしい演出が夏の夜を盛り上げる

今年で9回目を迎えるこのイベントは、堀川エリアや鴨川エリアをメインに開催されます。民間事業者や市民団体などの連携や協力のもと、京都各所がそれぞれの場所を生かし、七夕の世界を光や装飾で演出します。
昨年に引き続き、堀川遊歩道(御池通~一条戻橋付近)では、地元の子どもたちが書いた短冊が飾られた笹がライトアップされ、遊歩道を幻想的に照らします。また、伝統の友禅流しをイメージし、堀川の水面に「京友禅」を流した京らしさ溢れる粋な演出も。
さらに「二条城」でのライトアップ、プロジェクションマッピングといった光の演出や、鴨川河川敷(仏光寺通~御池通)では、京の伝統技術を用いた風鈴が涼やかな音色を奏で、ふんわり灯す光のオブジェ「風鈴灯」など、七夕の世界観の中に京都の魅力をぎゅっと濃縮した内容になっています。これら数々の展示やイベントには、京都ビギナーさんだけではなく、京都通の方でも「やっぱり京都はいいなぁ」と改めて京都の良さを感じられるはずです。
京都へ願い事を届けよう
イベントでは七夕伝説にちなんでみんなの願い事を全国からも募集しています。はがきや封書に願いを記入し、郵送か公式WEBサイトの専用ページにて投稿すると、京都五山の送り火や清水寺などでのお焚き上げで、しっかり天に届けてくれるそう。こんな参加の仕方も楽しいですね!
しっとりとした京の夏の夜を楽しむなら「京の七夕」がおすすめ。スポットによって開催日時が異なるので、詳しくは公式サイトをチェックしてくださいね。
PHOTO/京の七夕実行委員会事務局