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心に溜まった毒は、気心の知れた友人に吐き出すのが正解!

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毎日の仕事や育児、人間関係など多くのストレス環境に生きる私たち。心に溜まったモヤモヤを、愚痴りたいときもありますよね。でもメディアでは、「愚痴る女はかっこ悪い」「ポジティブな生き方を目指そう」という考え方がトレンド。筆者も、そうあるべきだとずっと思い込んできました。しかし、人間関係を取材した際に出会ったスペシャリストたちに「ありたい自分とのズレ」について相談したところ「愚痴は吐き出して正解」とアドバイスをいただきました。




そもそも「女」は、不安や悩みを口に出す「生き物」だということ
ミリオンセラーの『話を聞かない男、地図が読めない女』という本があります。「原始時代の男は狩りをし、女は採集と子育てをしながら家を守った。男と女の考え方が違うのは、こういった人類の進化的なものによるもの」といった内容です。狩りや戦に出た男の帰宅を待つ間、女たちは「未来の不安」を語り合い、食料調達の「情報交換」でおしゃべりをするようになったそうです。男女の考え方の違いについて研究する教授によりますと、「女性は不安を言葉にする生き物」だということ。「ネガティブな気持ちを吐き出すことは、かっこ悪いことではない」ということを教えてくれました。女性として当たり前の感覚だと思えると、心が軽くなりますよね。

同じ環境に身を置く者同士だからこそ、ポジティブに愚痴ろう!
女性同士の人間関係って、時々、すごく複雑です。そんな女同士の交流をテーマに、精神科医に取材をしたときのお話です。女性は、結婚や出産によって環境がガラリと変わります。その環境に応じた女友だちがひとりいるだけで安心できるそうです。悔しいこと、悲しいこと、不安なことがあれば「今日だけ言わせて!」と伝えてから、愚痴や不安を語るのはとても健康的な行為だと教えてくれました。ただし、ネチネチといつまでも続けないことがポイントで、この日この時を用意して、思いっきり発散させることが大切なんだそう。もちろん、聞いてくれた女友だちが「心のデトックス」を求めるときは、アドバイスなどをしようとせず、ただ黙って聞いて共感してあげること。そんなお互い様な関係がひとつあるだけで、健やかな心を維持できるそうです。

どんなに小さい悩みでも、毎日のように積み重なれば大きな毒へと変わります。深く考えない思考を持つことは、とても理想的ですが、実際に出来る人は多くありません。愚痴や不安を感じることは、当たり前のこと。ひとりぼっちで溜め込まないで、助け合いながら心を解放してあげましょう。もちろん、自分を理解してくれる人なら夫でもOK! 「今日だけ言わせて!」と、たまには愚痴モードになるのも「心のデトックス」には有効的ですよ!

PHOTO/Fotolia




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