
間もなく訪れる、花火大会シーズン。家族揃ってのお出かけや、ママ友たちとのお出かけを予定している人も多いことでしょう。でも、問題となるのが、花火を見るスペースの確保です。有料座席を確保できればいいけれど、家族全員分となると、高くてなかなか手が出ませんよね。近隣住民や、他の観覧客とモメることなく楽しい花火大会にするために、心にとめておきたいルール&マナーをまとめてみました!
まず、場所取りの際にしてはいけないことをまとめてみましょう。日本最大の花火大会となる「隅田川花火大会」を例にあげると、
・事前の場所取り
・道路や公園での、ガムテープ、チョーク、スプレーによるマーキング
は、禁止事項に指定されています。「事前の」というのは、当日昼頃までのこと。午後になれば、場所取りをしてもさすがに怒られることはないようです。ブルーシートなどビニル製のシートを貼って場所取りをする人も見かけますが、無人のまま放置するのではなく、必ず誰かが付いているようにしましょう。また、道路上での花火の観覧は、危険ですし、条例や法律で禁止されている行為ですので、絶対に止めましょう。
墨田区によると、区内にある公園の花壇などに侵入して場所取りをする、確実に悪意のある人も見受けられるとのこと。入ってはいけない場所は、見れば分かるはず。環境や自然はきちんと守るようにしましょう。
また、
・自分が持ってきたものから出たゴミは、全て持ち帰る(ビニルシート含む)
・他人のマンションや敷地内に無断で立ち入らない
・大声を出して叫んだり、音楽をかけたりしない
・小型無人飛行機(ドローンなど)を飛ばさない
こうしたルールも、禁止事項に指定されています。大混雑する会場まで「重たい荷物を持って歩きたくない!」という人がほとんどでしょうから、花火を見ながら食事をするのはハナから諦めるのが得策。全員が座れるサイズのビニルシート+最低限の飲み物だけを持って出かけ、花火が終わってからゆっくりディナーを楽しんだほうがクレバーかもしれません。
喫煙はNG! トイレの場所も確認を
多くの花火大会会場では、混雑を見越し、喫煙できる場所を指定しています。自分たちが取った場所だから……と、喫煙するのはマナーではなくルール違反。あらかじめ、喫煙場所を確認しておき、そこでタバコを吸うようにしましょう。
同様に、確認しておきたいのがトイレです。小さな子どもがいる場合は、なるべく、トイレが近い場所を取るようにしましょう。河川敷など、トイレが無い場所に腰を据えるのであれば、簡易トイレの持参を忘れずに。
ちなみに、上記のようなルール違反を犯して場所取りをしている人を見かけたとしても、所有者の許可なく勝手に撤去したり、別の場所に移してしまうことは、残念ながらできません。あまりに目に余る場合は、最寄りの警察や花火大会の運営スタッフに伝えるようにしましょう。
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