子育て

認可外保育園に預けられたら待機児童ではない? “待機児童”の定義をおさらい

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子どもを持つ親にとっては、切っても切り離せないトピックである保育園。昨今ではニュースなどによって“待機児童”の存在が大きく取り上げられています。しかしこの“待機児童”とは、ただ単に「保育園に預けられない状態」のことを指すのでしょうか? そこで今一度、“待機児童”の定義をおさらいしたいと思います。

国から補助の出ない認可外保育園に預けても待機児童
“待機児童”とは、保護者が入園申請をしていて入所条件を満たしているにも関わらず、認可保育園(所)に入園することができない子どものことを指します。

認可保育園とは、保育士の数や施設の広さなどの国が定めた基準をクリアし、各都道府県に認可された保育園のこと。認可保育園は運営にあたって国からの補助金が出るので、保育料は世帯年収により変動します。

一方、一定の基準をクリアしていない認可外保育園では国からの補助が出ないため保育料は世帯年収に関わらず一定で、一般的には認可保育園よりも割高です。認可保育園の選考に落ちたため、仕事復帰のために一時的な預け先としてこの認可外保育園に預けている子どもは“待機児童”となります。

2017年3月の新定義制定により、さらに待機児童数は増加
これまでは、仕事復帰のため保育園に預けたいものの預けられないが故に育休の延長をした保護者の子どもは“隠れ待機児童”として、正式には待機児童数にカウントされていませんでした。

しかし厚生労働省は2017年3月に、育休中だとしても保育所に入れれば復職したい人の子どもも“待機児童”に含む新定義を制定。これにより2017年10月の時点で待機児童数は5万5,433人となり、3年連続の増加となりました。

「特定の保育施設のみを希望している」「自治体が独自で補助をする認可外施設や保育サービスを利用している」「保護者が求職活動を休止している」といった場合で認可保育園に入れていない状態の子どもは“待機児童”に含まないとしています。

「うちの子が待機児童に!」=絶望ではない
筆者は都内の認可外保育園で保育士として働いていた経験があるのですが、預かっていたのは全員が認可保育園に落選した0歳~2歳の子どもたち、つまり待機児童でした。

認可外保育園は基準をクリアしていないと言っても決して危険な場所という訳ではなく、園庭がなかったり少しだけ狭かったりと、一部の何かが足りないという場合が多いのが現状です。

実際には時間外や休日も預けられるなど融通が利いたり英語やリトミックなど特徴のある教育プログラムを持っていたりと、独自の方針で運営している認可外保育園はたくさん。また詳しくは省略しますが、東京都独自の制度である認証保育所という選択肢もあります。

認可保育園に落ちてしまったとしても認可保育園以外の保育園に預けることは可能なので、保育料さえクリアできれば、ママは絶対に仕事復帰できないという訳ではありません。“待機児童”という言葉がネガティブなイメージで独り歩きしがちですが、その実態は必ずしもデメリットだけではないということは最後にお伝えしたいです。

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