夏真っ盛り! 絵本でも夏を感じられると、子どものテンションは高まりますよね。また、暑さにぐったりしているママとしては、涼もとれたら最高! そんな親子の願いを叶える「海」を描いたおすすめの絵本を、3冊ご紹介します。
夏休みに海に行った犬のサリーの、ワクワクの出会いやドキドキの体験が描かれています。犬だけではなく、子どもも大人も、海に行くとこういう気分になってしまうよね!と思える場面がたくさんあるので、共感も呼ぶはずです。
木版画の温もりと色味の鮮やかさが感じられる絵が、大判のサイズで楽しめるところも魅力。また、犬がほんっとにたくさん描かれているので、犬好きにもたまらない一冊です。
「ねことさかなとなみぼうず」作・絵/わたなべ ゆういち
魚の口から猫が顔を出す「ねこざかな」シリーズの中の一冊。仲良しの魚と猫が「ねこざかな」になって、海岸まで波乗りで出かけます。そこで、なみぼうずや猫の親子に出会う……というお話です。「ねこざかな」シリーズでは見どころのしかけ(なみぼうずたちが飛び出してくる、みずみずしいしかけもあり!)や、歌も楽しく、小さい子どもから楽しめそう。結末には、ちょっぴり切なくあったかい展開が待っています。
「きりんのカミーユ カミーユとすてきなうみのおくりもの」作/ジャック・デュケノワ 訳/石津ちひろ
「きりんのカミーユ」シリーズの中の一冊。フランス人の作者らしい、スタイリッシュな絵とユーモラスなお話が楽しめますが、実は海洋汚染に警鐘を鳴らしている一面もあります。
くじらの歌が聴きたくて、海にやってきたカミーユ。海の真ん中にマイクを入れ、そこから聴こえてくる「ヒュ~ ルルルルゥ~」という歌声にうっとりしていたのですが……途中で、苦しそうな歌声に変わります。そこでくじらを探してみると、体中があぶらでベトベト! カミーユはくじらを洗ってあげて、温かな交流が生まれます。
涼しげで雄大な海の絵と、起伏に富んだストーリーを味わいながら、その向こう側にある“現実”も伝えることができるはずです。
いかがでしょうか。海の楽しさ、海の大切さを教えてくれる絵本を、ぜひ夏の一冊に取り入れてみてくださいね!