
実際のところ、成績優秀なお子さんたちは、小学校の低学年から一定した学習習慣をキープしているのでしょうか? 一流大学の付属や名門私立など、超難関中学の入学試験に合格したお子さん、そして公立中学でトップの成績をおさめるお子さんのママたちへの聞き込み調査を行ってきました。第一弾<学校の宿題編>、第二弾<学習系習い事編>では、皆さん小学校低学年や幼稚園の頃から、毎日の学習がすでに習慣化されていたという結果がすでに明らかに…。では、そもそもどうしたらお子さんが学習をやる気になるのか? お話を聞いてきました。
小学校に入学したらまず、学習するための場所を設ける
自分だけの場所があることを好むお子さんが多いのではないでしょうか?「手に取るべきものがわかりやすく整理されている自分のスペースがあれば、自然とそこに足が向くようになる」と教えてくれたママがいました。さまざまな生活用品やおもちゃが混沌としている中では、自分がやるべきことがはっきりとは見えてこないようです。ダイニングテーブルの脇に、小さなサイドテーブルを設ける程度でも十分。お子さんが、学習習慣を持ちやすいスペースを確保するように心がけましょう。
学習机をリビングに置く、またはリビングの近くに置く
ある名門私立校に合格されたお子さんの学習机は、小学校低学年から中学受験の直前までリビングに置いてありました。そうすることによって、学校から帰った後や夕食後、お風呂上りなどに、自然と机に向かって学習するようになったそうです。また、ママがTOEICや資格試験などの勉強を一緒に始めることも効果的なようです。
中学年以上のお子さん向き。あえて下の学年のドリルをやらせる
だんだんと学習の内容が進んでいく中で、やる気がなくなってしまう日がいつしかくるかもしれません。そんな時は、投げ出すことがないように、あえて解ける問題を渡して自信を取り戻させることが有効なようです。例えば、より基礎力を強化するためには、1つ下の学年の基礎ドリルを、さらに発展問題を解答する学力を身につけるためには、1つ下の学年の難問レベルのドリルをやらせてみるのが効果的です。
ゲームやスマホ動画、テレビの制限を徹底
実際のところ、“学習のやる気”や“学習時間の確保”に関わってくるだけに、ほとんどのママがこの点で悩んでいるようです。「成績が下がったら取り上げると約束した」といった回答も多く耳にしました。いっそ、はじめからゲームやスマホは持たせないという方法もありますが、今やゲームは子ども同士のコミュニケーションツールでもあり、それもなかなか難しいですよね。お子さんに渡してしまわずに管理は保護者の方が行って、使える時間を制限するという方法が有効なようです。それもなかなか難しいかもしれませんが、ご家族で相談し合って、なんとか時間制限を徹底するように心がけましょう。
まずは、お子さんが少しの時間でも自然と学習習慣を持てるような環境づくりが、将来の好成績への近道だということが、中学受験に成功したお子さんやママたちのお話からわかりました。お子さんの中学受験を考えているママは、ぜひ、参考にしていただければ幸いです。
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