
いつも家族の誰かが、「テーブルの上にモノを置くから、ちっとも片付かない」とお悩みのママへ。毎日の小さなストレスが溜まって、心が疲れてしまいますよね。でも、大丈夫! 整理収納アドバイザーの資格を持つ筆者がモノの「とりあえず置き」を防止する「仕組み」をお伝えします。
「とりあえず置き」のパターンは大きくわけて2つ
「とりあえず置き」には、2つのパターンがあります。まずは、新しく持ち込んできたモノ(購入品、郵便物、学校のお知らせ、食料品など)を、ちょうど良い高さのテーブルや棚に置いてしまう行動によるパターンです。もうひとつは、すでに何かが置いてあるからという理由(吹き溜まり)や、動線上の棚に余白が空いているからという視覚によるパターンです。
はじめに、多すぎるモノを減らしましょう
部屋が散らかる原因の最も大きな理由が「モノが多すぎる」ことです。モノが溢れているようなら、まずは断捨離に励んでください。次に、「モノの住所」を徹底的に決めて欲しいと思います。基本的なコトですが、適切なモノの量にしてからでないと「とりあえず置き」を防止する方法が活かされません。
① 花瓶や砂時計のオブジェなど「壊れそう」を連想するモノを飾る
人は美しいモノを破壊できないし「壊れそうなモノ」に対して、注意を払う傾向があります。その傾向を利用して、 ディスプレイコーナーを作るのをオススメします。水が見える透明の花瓶、思い出の詰まったスノードーム、繊細な砂時計やガラスのオブジェなど「割れたら危険」と連想するモノをトレーなどの枠内に収めて飾りましょう。
② 癒やしのスピリチュアルコーナーを作る
よほどのツワモノでない限り、人はスピリチュアルグッズの前にモノを置くことができません。美しい仏像や十字架、縁起の良いグッズ(招き猫やだるまなど)を飾るのも効果的です。また、空気を浄化する作用があるといわれるヒマラヤ岩塩ランプやLEDキャンドルなどもオススメ。神聖なグッズを、神々しく飾ってしまいましょう!
③ 特定のターゲットには、フォトフレームに入れた「憧れの人」を飾る
子どもたちに「とりあえず置き」の癖がある場合、憧れのスターや大好きなアニメキャラを額縁に入れて飾るのも効果的です。理想は、家族の写真を入れたフォトフレームですが効果を発揮できない残念な場合もあるので、特別感のある人物を飾りましょう!
④ 家族の「とりあえず置き」が多い場所へ「専用ボックス」を置く
家に入ってくる“新しいモノ”には住所がないので、「どこにしまえばよいかわからない」状態になります。まずは、購入品などのイレギュラーなモノを置くために戸棚、冷蔵庫、ラックなどに「余白」を持つのが理想です。家族全員がわかるように、郵便物のトレー、お菓子用のボックス、書類を挟むレターラックなど「専用ボックス」を用意してもOKです。
家族の「とりあえず置き」を防止する「仕組み」はいかがでしたか? うちの家族には通用しないなんて場合は、散らかるモノ専用の「何でもボックス」へ入れるのも一つの手です。ママひとりで悩まないで、家族全員がわかる「仕組み」をみんなで考えたいですね。
PHOTO/ito maki