食べ物がおいしくなる、食べることが楽しくなる、食欲の秋が目前です。絵本にも、食欲をそそるものがたくさんあります。そんななかでも今回は、食べ物・食べることに“興味が出る”絵本を、年齢別に3冊セレクトしてみました。
赤ちゃん~「めろんさんがね‥」(作/とよた かずひこ)
野菜や果物などの食べ物が主役を務める「おいしいともだち」シリーズの最新刊。今回の主役は「めろんさん」です。お店を飛び出しためろんさん、ねこさんやいぬさんに「ごろん ごろん」されているうちに、坂を転がり落ちていってしまいますが……このシリーズの決めゼリフ「しんぱい ごむよう!」から、見事“あるもの”に変身します。
「めろん ごろん」をはじめとして、擬音語・擬態語たっぷり。口に出して気持ちいい、子どもも聞いていて心地いい絵本です。子どもと一緒に買い物に行ったときに、「これは何?」「めろんさん!」なんて、かわいい会話も楽しめるかもしれませんよ。
幼児~「れいぞうこからとーって!」(作/竹与井かこ)
うさぎ、ねこ、ねずみなど……それぞれのおうちの冷蔵庫から、ママにお願いされた食材を、子どもたちと一緒に見つけて楽しむ絵さがし絵本です。ブロッコリーはこんな形をしているんだ!というふうに覚えることができますし、実際に「とーって!」とお手伝いをお願いするきっかけ作りにもなるでしょう。
やっぱりうさぎの冷蔵庫はニンジンが多い!など、動物のキャラクターが現れた冷蔵庫は、ママが見ても楽しめます。魔女の冷蔵庫にはドキッとするものが入っていたり、くまの冷蔵庫にはなんでこんなものまで!?というものが入っていたり。見どころ満載です。そんな個性豊かな冷蔵庫の持ち主たちが、最後に集合する場面もほっこりします。冷蔵庫のすべての中身が書かれたリストも載っているので、探す食材を変えて楽しむこともできますよ。
小学校低学年~「あさごはんからはじめよう」(作・絵/すずきさちこ)
朝ご飯を食べることの大切さを教えてくれる絵本。早起きが苦手で、朝ご飯を食べずに出かけたあさこちゃんに「ガリベンみつごナス」や「おとうふのめんたろう」といったチャーミングな食材たちが、「げんきのおまじないは、はやね はやおき あさごはん!」と声をかけます。翌朝、あさこちゃんを起こし、朝ご飯を運んでくれる食材たち。そこから、ご飯をよくかむとおいしく感じられること、朝ご飯は脳のエネルギーになることなど、“食育”にまつわるあらゆることが、わかりやすく描かれていきます。
学びの絵本ですが、絵がかわいいので、楽しく読めるはず!
いかがでしょうか。絵本で楽しく食べ物や食べることについて関心を持ち、親子で食欲の秋を満喫しましょう!