カチオンという言葉を、最近よく耳にしませんか? カチオンとは界面活性剤の種類で、ヘアコンディショナーやトリートメント、柔軟剤に含まれます。その実体が何なのか、日本化粧品検定1級コスメコンシェルジュの筆者が、カチオンの作用とおすすめのノンカチオン製品をご紹介します。
「界面活性剤ってなに?」をおさらいしましょう
まずは界面活性剤についておさらいです。界面活性剤とは、本来は混ざりあわないはずの水と油を同化させるために用いられる成分で、多くの化粧品や石鹸、シャンプーなどに用いられています。カチオン型のほかに、次のようなものがあります。
化粧品に用いられるものは非イオン性のノニオン型です。主に乳化のために用いられます。皮膚刺激はほとんどないか、またはとても弱いものであると言うことができます。
シャンプーや洗顔料に用いられるのは、陰イオン アニオン型で、洗浄を目的に用いられます。皮膚刺激は比較的弱めです。
また、ベビー用シャンプーでは、より刺激の少ない両性イオン アンホ型の界面活性剤が用いられます。高級シャンプーやリンスなどにも、このタイプが用いられていることが多いようです。
そして、多くのトリートメント、コンディショナー、制汗剤、柔軟剤に用いられているのが、陽イオン カチオン型の界面活性剤です。シャンプー後の髪のキューティクルに吸着してくし通りをよくしたり、髪を柔らかくしたりする働きがあります。使用感を向上させるために用いられます。
カチオン型界面活性剤は刺激が強め
カチオン型界面活性剤は、他の界面活性剤に比べて刺激が強くなります。人によっては、背中や首周りなどトリートメントやコンディショナーが直接付着する部分に、肌荒れやニキビなどのトラブルが発生してしまうこともあるようです。背中のニキビの原因がわからず、皮膚科で調べてみたらトリートメントに含まれるカチオン型界面活性剤が原因だった…というケースが少なくないようです。心当たりのある方は、シャンプーやトリートメント、コンディショナーを変えてみるといいかもしれません。判断ができないという方はぜひ皮膚科を受診してみてください。
おすすめのノンカチオン製品
ニキビや湿疹がカチオン型界面活性剤のせいかもしれないと気づいても、コンディショナーを使わないと髪はキシキシしてしまいますよね。具体的にノンカオチンの商品を3つご紹介しますので参考にしてみてください。
ジャパンゲートウェイの「レヴールゼロ (460mL )」のコンディショナー。筆者が購入したドラッグストアでは各900円(税抜き)でした。ハリ・コシのリペア、潤いのモイスト、頭皮ケアのスカルプの3種類があります。

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男性用ではこちらがおすすめです。クラシエから発売されている「バサラ 604 薬用 スカルプコンディショナー(250g)」という製品です。 ドラッグストアや楽天ショップなどで1,200円前後で購入できます。

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髪や地肌をいたわるためのトリートメントが、逆に刺激となって肌荒れしてしまうのはショックですよね。気になるママは、是非チェックしてみてくださいね。