薄味の出汁とフキの香りとほろ苦さが美味しいフキのおひたしは、食卓にあると箸休めにちょうどいい、ほっとする常備菜です。
フキは春野菜のイメージが強いのですが、秋(10月くらい)からもハウスものが出回ります。
八百屋さんやスーパーでは茎が長いまま売られていて、下ごしらえが面倒臭そうという意見も聞いたことがあるのですが、逆に下ごしらえさえしてしまえば後はとても簡単です。
今回は、普段あまり和食を作らない方でも簡単に作れる、市販の白だしを使ったフキのおひたしをご紹介します。
下ごしらえの後は、ひたすだけ!
手がかかるのは下ごしらえだけ、しかもそれもイメージよりも簡単だと思います。
出汁をとったり調味したりという手間のかかる作業はすべて省略して市販の白だしを使います。これが味の決め手になるので好みの白だしを用意しましょう。
【材料】
フキ 10本程度
白だし(規定の薄さに水で薄める) 1カップ
塩 適量
かつお削り節(お好みで) 適量
フキは、作りたい量、手に入った量で大丈夫です。白だしはフキがひたる量があれば良いのでフキの量に合わせて加減しましょう。
【作り方】
1.なるべく大きな鍋で湯を沸かし、フキは鍋に入る長さに切り揃えます。まな板の上で、塩を振り、板ずり(手で回転させながらまな板にこすりつける)をします。
2.鍋の湯が沸騰したら、フキを入れて茹でます。太いものから順番に入れ、約5分茹でます。(フキが細い場合は短めにします)
3.茹で終わったら、ざるに上げた後、流水で冷やし、水の入った容器に入れます。素早く冷やすことで色が鮮やかになります。
4.フキが冷めたら、手で端から皮をむきます。茹でた後だときれいにむけます。
5.フキを食べやすい長さに切りそろえ、保存容器に入れ、白だしをフキがひたるところまで入れます。
冷蔵庫で1〜2時間冷やした後、盛りつけます。お好みで、かつお削り節をかけます。
冷やす時間がかかるので、料理を始める時に最初に作っておくと、食事時間にちょうど良く冷えていると思います。
3日くらいは美味しくいただけるので、常備菜にもおすすめです。お弁当の隙間埋めにも便利です。
フキは山菜の中では苦みやクセが少ないので、お子様でも食べやすいと思います。お子様の山菜デビューに、フキのおひたしはいかがでしょう?
PHOTO/Maiko kudo