秋野菜を使った親子揃って元気になるレシピを、国際中医薬膳師で薬膳料理研究家の服部愛さんに教えていただきました。
「酷暑で疲れた身体を回復させるかぼちゃを使ったレシピ、そして産後のママに沢山食べてほしいごぼうと秋の乾燥対策のための白きくらげを使ったレシピです。季節に旬を迎える野菜をいただくのは健康であるための一番の薬だと思いますよ」と服部さん。「中医学では女性は28歳が身体が最も満ちた状態で、それから老化が始まると言われています。ですから、ぜひ必要な栄養素を補ってほしいのです。出産という大仕事を終えたママたちの身体は例えるなら『せみの抜け殻』状態なんですよ」
なるほど!ではレシピです。
かぼちゃサンド
【材料】3人分(大人2人/子ども1人)
・食パン6枚
・かぼちゃ1/4個
・ヨーグルト 適宜
・塩 少々 (お好みで)
・クレソンなどの葉物野菜 適宜 (お好みで)
・サラミ 適宜 (お好みで)
【作りかた】
①かぼちゃを柔らかくなるまで蒸す。マッシュして固さを見ながらヨーグルトと和える。
子ども→そのままパンではさむ。
大人→かぼちゃの甘味を引き立たせるための塩を少々。クレソン、サラミと一緒にパンにはさむ。(クレソンが苦手な方は冷蔵庫にある葉物をプラス。サラミのかわりにハムなどでもOK)
ごぼうのポタージュ
【材料】3人分(大人2人/ 子ども1人)
・ごぼう 1本
・白きくらげ(乾燥) 1~10g
・ごはん 少々
・玉ねぎ 1/4個
・セロリ 5cm
・バター 適宜
・豆乳 適量
・チキンブイヨン 300cc
・塩 少々(お好みで)
【作りかた】
① 白きくらげはお湯で30分くらい戻し、ほかの食材と同じくらいに切る。
ごぼうは洗って薄くスライス、10分ほど水にさらしざるにあげる。
玉ねぎ、セロリも薄くスライスする。
② ごぼう、玉ねぎ、セロリをバターで炒め、白きくらげ、鶏がらスープ(無塩・無添加のもの)をひたひたに注ぎ、ごはんを大匙1~入れて煮る。ごぼうが柔らかくなったらミキサーにかける。これでポタージュの元の完成。
子ども→豆乳でのばす。
大人→豆乳と塩、生クリームなどお好みの味付けでいただく。
服部さん「うちは子どもも夫もスープが大好き。離乳食に使いにくい、調理の方法がマンネリしがちな食材はポタージュにしてみるのがオススメです。豆乳を加える前なら冷凍保存もできます。旬の野菜はお財布にも優しいですのでたくさん作って冷凍しておくと便利ですよ」
服部さんのレシピは、ママの心もホッとほぐしてくれるような“優しさ”が詰まった味わいなんです。ぜひ親子で楽しんでみてくださいね!
PHOTO/逸見チエコ